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オタクだってアオハルしたい 1話



気をつけ、礼


ありがとうございましたー


○○:よし、やっと帰れる.........





俺は五百城○○、高校2年生のいわゆる陰キャって部類だと思う。




和:..................


○○:井上さん、今日も怖いな ボソッ




同じクラスの井上さん、もう1人菅原咲月さんと2人で学年中の男子を虜にしている。
顔がいいから何人もの人に告白されてたけど.........


男:好きです!付き合ってください!

和:じゃま。どっかいって。


といった感じで何人もの男を振ってきたクール系美女


え、お前は好きにならなかったのかって?


俺には乃木坂46の超絶可愛い推しメン岩本蓮加さんがいるからね!


○○:って気づいたらほとんどみんな帰ってるじゃん.........



残ってるのは井上さんくらいか.........


○○:ってやば!今日ライブ当落じゃん!


○○:井上さんいるけど.........なんかスマホに集中してるし大丈夫か。



○○:よし.........確認するぞ.........




厳正な抽選の結果チケットをご用意致しました




○○:よっしゃーー!!!!


和:.........ギロッ


○○:す、すいません.........


○○:帰るか.........










○○:しっかしなんで井上さんも残ってたんだろ.........?


男1:お前数学の課題やった?


男2:もちろん、お前は?


男1:今から答えみる。笑


○○:(教室に忘れた.........)


担任だし.........取りに戻るか







ガラガラッ


和:4番目の光を~探しに行こう~


○○:..................


和:え


ガラガラッ


○○:よし、俺は何も見ていない。


和:ちょっと待てー!!ガシッ


○○:えっと.........


和:どこから見てた.........?


○○:サビのとこから.........振りまで完璧だし


和:終わった.........



和:ん?ちょっと待って


和:振りまで完璧って言った?


○○:うん、さくちゃんに寄せてた.........?


和:え.........乃木坂好きなの?!


○○:えっと.........まぁ.........


和:推しメンは?キラキラ


○○:(えぇ.........クール系じゃなかったの.........?)


○○:れんたんだよ


和:私はさくらさん!


○○:いつもより元気だね?


和:..................この事言わないでよね?


○○:まぁいいけど。


和:よかった.........


○○:もっとクールな人なのかと思ってたよ


和:男の子が寄って来ないようなオーラ出してるからかもね、だから五百城君と話すのもはじめてだし


○○:仕方ないよ、井上さんと俺じゃ住む世界が違うし


和:そんな事ないと思うけど


○○:え?


和:ま、そんな話はどうでもいいの


和:五百城君がこのことを黙っててくれるならね


○○:黙ってたら俺にいい事ある.........?


和:よくぞ聞いてくれた!




和:なんと!私がオタ友になってあげます!


○○:えぇ..................


和:嫌なの.........?


こういう時しっかり顔の強さ出しやがって.........


○○:はぁ.........いいよ。


和:ほんと?!


○○:うん、俺も乃木坂好きな友達が増えるのは嬉しいし


和:そしたらさっちゃんとも仲良くしてね?


○○:さっちゃん.........もしかして菅原さん?!


和:そう


○○:菅原さんも乃木坂好きなの?


和:うん、そして私の大親友だから


○○:でも菅原さんって.........


和:うん、学校のマドンナだよね


○○:デスヨネ。


和:なんか不都合でもあるの?


○○:平穏な生活が.........


和:友達いないくせに。


○○:井上さんだって菅原さんしかいないくせに。


和:べ、べつにいるもん...!


○○:焦りすぎでしょ。笑


和:むかつく.........


ピロンッ


和:あ、さっちゃん委員会終わったって


○○:じゃあもう帰るの?


和:うん、さっちゃん待ってただけだし


○○:じゃあ俺帰るから、また明日ね


和:ガシッ


○○:え?


和:ん



和はLINEのQRコードの画面を出していた。


○○:いいの?


和:オタ友って言ったじゃん。黙ってて貰わないと困るし


○○:ふふっ。笑


なぎが追加されました


○○:はい、ありがと


和:うん


○○:そしたら帰るね


和:ガシッ


○○:.........まだなんかあんの?


和:さっちゃんが来るから、一緒に帰ろ?

ガラガラッ


咲月:和おまたせ~


和:噂をすればなんとやらだね


咲月:えっと.........どういう状況?


○○:えっと井上さんがこの教室で4


和:わー!わー!


咲月:.........?


和:ちょっと集合。


○○:はい。


和:さっちゃんにも秘密にしてよ ヒソヒソ


○○:なんで.........?ヒソヒソ


和:恥ずかしいでしょ。 ヒソヒソ


○○:はいはい ヒソヒソ


咲月:あの.........


和:どうしたの?


咲月:2人はどういった関係なの?


咲月:もしかして和にもようやく春が?!


和:違うから。五百城君も乃木坂好きっていうから


咲月:ほんとに?!


○○:うん


ギュッ



咲月は○○の手を握った。



咲月:よろしくね!


○○:..................


和:あ、照れてる。笑


○○:黙秘します.........。


咲月:和がこんなに心開いてるなら私も安心かな


キーンコーンカーンコーン


和:そろそろ帰んないと。


咲月:そうだね、五百城君も帰ろ?


○○:うん




この時はまだ考えていなかった。




井上さんと菅原さんの絶大な人気を







To be continued.........



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