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ずっと行きたくて仕方なかった書肆ゲンシシャに行ってきた!旅行中二回も行ってしまった編

あ、もしかして貴方……幻視者の方ですか?
幻視者→幻があたかも存在するかのように見えてしまう人(wikiより)

そんな貴方に朗報です。
大分の別府に幻視者の集う素敵な古書店があります。
それがこちら!!

見るは一見にしかず。こちら書肆ゲンシシャさんのHPです。
内容や料金、メニューなどが書いてあるので隅から隅までご覧ください。

@Book_Genshisha
こちらはXのアカウントです。

とにかく奇妙さと美しさ、恐怖、退廃、耽美が詰まった場所。
エログロナンセンスを大分の、しかも別府で堪能できるとは思ってもみなかった……!(とっても好き)

今は隠居している身ですが、昔はゴスロリイベントやアンダーグラウンドなイベント、地下アイドル的なイベントなどに行ったりしていてそれなりに活動したりもしていた私。
そういう場には、やはり偏った人間が多く存在していてプライドがエベレスト級な人が多かった。(常識的な人、優しい人もいましたが、どうしてもそういうネガティブな人の方が記憶に残ってしまうジレンマ)
自分の特出した個性をわかって欲しい、自慢したい、自分を崇めて欲しいといった気持ちの強い人が多かったので、すっっっごく行きたい場所ではあったんだけれど、そういうのもあって身構えていたんです。

しかし……、

すっっっっごく良かった(語彙力)
想像の1000倍良かった!!!(語彙力)


店主の藤井さん、本当に素敵な方でいらっしゃる。
親切かつ丁寧……しかも紅茶を淹れるのがとてもうまい……。
(一時間につきワンドリンク、紅茶かジュースが選べます)
何と言うか映画トワイライトゾーン的な雰囲気を湛えた紳士でした。
高圧的だったり自我を押し付けてきたりする店主も多い中、こういった個性の強いお店でこんなにも店主という立ち位置を守り、押し付けず、世界観に没頭させてくれる方は珍しいような気がする……。
いやいや、安心して未知へと飛び込めましたね。

一時間に読めるジャンルは二種類。
その中で選んだのが「死後写真」と「奇習」
死後写真はゲンシシャさんのXで見ていたので、これは絶対に見ようと思っていたジャンルです。
亡くなった人の遺体を生きているかの如く写真に映す……。
昔は病気で容易く人が亡くなってしまう時代だったのでこうやって思い出を残していたのにはびっくりしました。日本ではあまりないよね。
かくいう私、祖父の遺体を写真に収めています。
罰当たりだと言われそうだったけど、最後の一枚を撮っておきたかったんですね。魂が抜けた器は、もう祖父であり祖父ではなかったけど、それを何となく残しておきたかったんだよなぁ。。。
だから何となく気持ちはわかるのかも……肉体だけにはなってしまったけれど形がある最後の最後だから。

奇習についてはホラーゲームの「零」で、そういうのが気になっていたんで選びました。
儀式とかそういの。これについては私が田舎暮らしという事もあって思う所があったり。。。
それと、私の知り合いに「男でも女でもない女性」がいて、その人をふと思い出し「奇習」を選んだ。
トランスジェンダーとかではなく、体に女性としての機能が備わってなかった女性です。詳しい事はわかりませんが……(誰も聞けないよね……)
彼女は両親から「お前は嫁にはいけないから手に職をつけなさい」と言われていたそうな。
奇習とは違うかもしれないけれど、田舎の特有の覆い隠してしまう闇。ぽっかりと開いた奈落がそこかしこにある陰鬱さを思い選んでみました。
まあ都会にだってそういうのはあるんだけど、あの自然豊かでのんびりとした田園にそういう闇が潜んでいるのが何だか不思議ですよね。
何となくそういう事を思い本を手に取ってみました。彼女が今はどうなってるのかわからないけど、幸せだったらいいな。

一日をゲンシシャのお陰で満足に過ごす事ができました!
そうしてホテルに帰る道すがら「明日も来よう!」と心に決めた私がいたのでした。。。

二日目は「骨董品」とかを見ましたね!
私が一番心に響いた(違う意味で)のは「飲むと暗闇でも目が見えるようになる薬」……の瓶!(勿論、中身は入ってない)
何それすごい! と興味津々でしたが、成分は何? と至極真っ当な疑問が……。
まあ、想像通りそういう薬ですよね、そう……違法なね……。
後はヒ〇ポンの空瓶を見せて貰って驚いてみたり。
これが意外に小さい瓶なんだ! お弁当についてる醤油さしくらいの大きさなんだもん! 小さ過ぎる!(そら薬だしいっぱい入っててもな)
それについて帰ってから旦那に話てみると「あ~~~」と何か合点がいっている。何で「あ~~~」なんだよ! と尋ねると、「坊や〇つで薬を飲むと牌が透けて見えるって回があったからさ~、そういうあれかなと」だそうな。。。
なるほど、確かにあの漫画の時代くらいか……。
確か自伝(?)だったし、本当にそういう薬があったんだな。
(透けるとか発光するとか凄い)

一日目の最後に人の皮が表紙になった本を見せて貰った事も感無量。Xでもそれを見たけど実際に見れて本当に「おお!」となりました。
(これは是非訪れて見て欲しい一品)
何で人の皮を表紙にしようと思ったのかは謎ですが、人間の狂気や常識って紙一重だよねって話。

書肆ゲンシシャ、本当に居心地がよくて素敵な場所だったな~~~。
ずっとこういう世界から遠ざかっていたけど、やはりこういう空間、世界が好きなんだなと再確認。。。
自分の好きが言語化出来なかった幼い頃、初めてディズニーランドに行ってホーンテッドマンションに入った時と同じような感覚になれた。

ああ、私はこういうのが好きでこういう空間、雰囲気を望んでいたんだなと懐かしく思いました。

後、死後写真や骨董品を説明してくれる店主の藤井さんが嬉しそうに説明してくれるのが個人的に良かったです!
何故なら微笑んでもいいんだ! と思ったから……。


ここではエログロナンセンスに触れ、嬉しくなっても、微笑んでもいいんです。だって、ここは幻視者の集いなのだから……。

あ~、書いてたらまた行きたくなってしまった。
もっと見たいもの知りたい事が沢山ある。

また別府に行く際には訪れたいな。
というか、ゲンシシャに行く為に別府に行く事になるかもしれないw
でもそれもいいか。
好きな場所に訪れる為の旅ほど素敵なものはないから。

素敵な場所を作っていただきありがとうございます。
次はいつ行けるかわからないけれど、今度は友人を誘って行かせていただきたいと思います!

あまりに心がいっぱいになり過ぎてブログにまとめるのが遅くなってしまったなと反省。
乱文過ぎて本当にごめんなさい!




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