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冷浸出とウルトラ抽出のパチュリ石鹸の違いのお話。

ウルトラ抽出のパチュリ石鹸を作ってから遅れること12日後。

パチュリを漬け込んでいたオリーブオイルも良い感じになってきたので、冷浸出のパチュリ石鹸を作ることにしました。

使用する精製水もパチュリのハーブティーを冷ましたものに置き換えて。ちょっとお味見したけれど、やはり単体で飲むにはちょっと・・でしたね(^_^;)

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さて、パチュリハーブティーに苛性ソーダをまぜるとどんな風に反応するかな。

ほほう。こんな感じですか。反応温度は75℃超え。でも予想の範囲内。

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この苛性ソーダ水を60℃まで冷まして、ボウルに入れた冷浸出したオイルを60℃まで温めて、合わせていきます。

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なるほど、やはりカモミール石鹸みたいな感じの生地。

ということは肌あたりも「優しい子」になりそうな予感。これを2バッチ作って、①精油入り、②精油なしで型入れしました。

数日後、型出しをして、1ヶ月後の石鹸たちがこちら。

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今回、オプションで使用した精油は、パチュリ、ラヴィンサラ、ティートゥリーのブレンドを5ml。(1mlは20滴。つまり100滴)

それでもほのかに香る程度。次回は10mlでもよいかもしれません。

「精油なし」のパチュリ石鹸は、ハーブだけの香りがどのくらい石鹸に残るのか、ご依頼者さまも私も知りたかったところでしたが、全くないとはいえないけれど、ほとんど残らなかったような。

「精油なし」の石鹸は使ってみると「精油あり」のよりもさっぱりしています。ちょっと「素っ気ない」感じも(笑)。でもそれもその石鹸の持ち味。

全く同じ材料で作った「精油あり」の石鹸は、精油がたった10ml入っているのかいないのかの違いなのに、型出しの時点から、雰囲気が違うのには驚きました。使用感も比べると保湿力があるように思えます。泡立ちや固さは一緒で問題なし。

そして、ウルトラ抽出の石鹸の使用感は、冷浸出の石鹸たちと、また性格が違っていたのが面白かったです。

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イメージは「薬用石鹸」みたいな感じでしょうか。香りも同じ5mlですが、濃く感じられます。泡立ちはクリームみたいに滑らか。むくむくといった感じではないですが、物足りなくはありません。洗い上がりはしっとり。固さもしっかりある。今まで作ったいりあの石鹸にはないキャラクター。

やっぱりウルトラ抽出の子はウルトラなんですねぇ。

初めて挑戦したにしてはなかなかの出来でした。これならご依頼者さまにもご満足いただけるんじゃないかな、と思います。

残念ながら、こちらの石鹸はハーブをご提供いただいて製作した試作品なので、みなさまにお披露目することはないのですが、私もいい勉強になりました。ハーブをご提供してくださった横山園芸のみなさま、ありがとうございました。

ウルトラ抽出の石鹸は、他にアロマテラピーの世界ではおなじみの「ハンガリアンウォーター」のチンキに使うハーブでも挑戦してみましたよ。

その話についてはまた近いうちに。






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