◆隙間があるほうが優しくなれる

みんな仲良く、家族も友人も知人も…それが一番だと誰もが思います。でもそうならないことがままあることもまた現実、ですね…^^;

家族の関係も、人それぞれ、当然のことながら、まったく同じ家族などありません。なので、その家族にとって良いことが、別の家族にとってはあまり良いことではない、ということもよくあることだと思います。

それでも、多くの人が「こうあるべき」という理想の家族像をイメージして、そこに自分たちの家族のありかたを近づけようとします。そしてそれが実現できなくて、またがっかりしたり、関係そのものが悪化したり…。

でもそれが普通なのかもしれませんね。悩んだりもがいたりすることそのことが家族の歴史なのでしょう。大切だからこそ。かけがえのない存在だからこそ、なんとかしたい、あきらめきれない。

それでも静かに時間が過ぎて行って、少しずつ、家族の形が変わるたびに、「あのときは、悩んだり苦しんだりしたけれど、それも家族がいたからなんだなぁ」と後になって、「あれはそんなに悪いことではなかったかもしれない」と思うのかもしれません。

まあ、渦中にいるときは、家族の問題に限らず、そのことのかけがえのなさに気づかないものなのだと思いますが。それも誰も同じ。似たりよったりです^^ 

ただ、そんな渦中にいるとき、少しだけ、そこに飲み込まれて沈まないようにするコツがあるとすれば、それはその関係性に意図的に「隙間」をつくることだと思います。

心理的に、物理的に距離を置くこと。これはなかなかできそうでできません。それはどうしても否定的なことのように思われるのですが、それを肯定的に行うことがそのコツです。

まずは、自分が一番大切なものに目を向けて、それを全力でやってみる。もしそれがすぐにはできないことであれば、一番でなくても、やや好きなこと、そして好きなことでなくても、興味のあること、落ち着くこと…なんでもいいから「自分だけの」何かを、思いっきり抱きしめて大切にしてみる。

そのときだけは、それに集中できることがいいですね^^ そして少しでも自分の中に純粋なエネルギーがたまったら、またバランスをとって、誰かのためにそれを使える分量だけ使っていく。

家族や大切な人との間の「隙間」というと、なんだか冷たいように思えるかもしれませんが、適度な「隙間」があることで、大切な人と長く穏やかな関係を築くことができることもあると思うのです。

こじらせない。自分の正しさを証明しようとしない。黙って少し遠ざかる。そして自分の大切な時間を自分のために使ってみる。さあ、少し楽しい気持ちをチャージして、また人々の中に戻っていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?