役立たずに思える人の存在価値

自分の周りを見ると、役立たずと思えるような人がいると思います。能力が低かったり、やる気がなかったり、居眠りばかりしていたり、仕事をサボってばかりいたり、自分の目からすると役に立っていないように思えるのです。

その人が変わってくれれば状況は好転するように思えます。自分より弱い立場にあるとすれば、その人を批判したり、叱ったりするかもしれません。

真実には、その人もあなたと同じ無限の価値を持つ神の子なのですが、その人の表面的な状況にそれは隠されています。

そのためにその人のあるがままの存在価値を認めることがとても難しいのです。仕事中に居眠りばかりしているその役立たずな人に、どんな価値を見ることができるでしょうか。

自分のことは棚に上げて人の批判ばかりしている人にどんな価値を見ることができるというのでしょうか。

もし、その人があなたの救い主であるならば、あなたはそれを受け入れたいでしょうか。

それは考えたくもない思いではないでしょうか。

しかし真実には、役立たずに思えるその人は、まさにあなたの救い主なのです。その人はそのままで、あなたにとってとても価値ある存在なのです。

もし、そのことを見たいのであれば、その人のその在り方に疑問を呈することなく、その人の真実である無垢性に心を開く必要があります。

もし、外的状況は自分の内的状況の反映であるとすれば、価値のないように見えるその人、情けないその人は、私の癒されるべき心の一部が反映されたものです。

身体のどこかから出血しているとすれば、またどこかに痛みがあるとすれば、その部分をケアし慰るのではないでしようか。

その人たちは、私たちの弱い癒されるべき部分を象徴しているのです。

もし、私たちがその部分を象徴しているその人たちを見捨てるならば、自分の癒しを拒むことになります。

その人の私に対する真の役割を受け入れることができなければ、私は癒しを受け入れることができないのです。

私たちの中にあるその人を拒否したい思いを静かに見つめます。そしてそれが溶けていくことを願います。心からそれを望むのであれば、聖霊はその願いを聞いてくれるはずです。