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(15)片側顔面痙攣_入院3日目(手術翌日) ①術後検査

ようやく朝を迎え検温や血圧測定を終えると、なんと朝食が運ばれてきました。
そういえば絶食は手術当日だけでした。

半分以上2回続けて食べられれば、いまは常時繋がっている補液の点滴を外しても良いとのこと。軽い脅迫のようです。笑

どうにか気合いを入れて起き上がり、お味噌汁とお粥を一口だけいただきました。お味噌汁のお出汁が美味しく感じたなぁ。
ただ、術後から舌の右側面が動かしにくく呂律も少しまわりにくい状況でした。食事を飲み込むのも違和感がありました。

朝の回診で先生に伺うと、「あ、違和感ある?」と少し意外そうな反応をされていましたが、舌の違和感はしばらくすれば戻るとのことで安心しました。
※実際、退院後の外来(手術から3週間後)までにほぼ治りました

また同時に傷チェックと、包帯とガーゼを交換してもらいました。手術後よりわずかに包帯が緩く巻かれて、少しだけ楽になりました。

すると先生が「3本も血管が顔面神経を圧迫していて、なかなか難儀な手術でしたよ。」と教えてくれました。
3本…。辛かったはずだ。手術を受けてよかったな。という思いと、先生へ感謝の気持ちが溢れてきました。

先生に感謝の気持ちを伝えてと言われたら永遠に喋れそうなのですが、先生はお忙しいうえにいつも颯爽としているので、「そうだったんですか」という私のファーストリアクションだけ聞いて瞬く間に去ってしまいました。私のコミュニケーション能力では先生を引き止めるのは無理そうです。笑

その後は頭痛と吐き気で調子が悪くなり、お昼は一口も食べられませんでした。
栄養部のみなさん、ごめんなさい。
この日は家族へLINEの返信もする気にならず、少し心配をかけたようです。

しかし午後は、術後のCTとレントゲン検査に行かなければなりません。
事前にスケジュールは知っていましたが、看護師さんに呼ばれた時に「本当にやるの?手術翌日なのに?寝させてよ〜〜〜」と思ってしまいました。

しかし自分で何もせずとも、ベットから起き上がるとすぐ車椅子に乗せられ、男性スタッフさんが力強く検査室まで私と点滴スタンドを運んでくれます。手には、いつ吐いても良いように看護師さんがピンク色の吐瀉物容器を持たせてくれました。

手術前検査で同じ場所(CT検査室付近)に来た時は、暗くて嫌な感じの場所だなぁと思っていたのですが、その時は車椅子で風を切って進んでいたので気持ちよく感じました。
スタッフさんが運ぶのが上手なんですね。

レントゲン撮影時は車椅子から立ったり、CT撮影時は横になったり起き上がったりしましたが、案外今以上には体調も悪くならず、あっという間に終了。

嫌がっていた割に、結構気持ちよく帰ってきました。
また検査をこなしたことで、想像していたより自分が元気だということを実感し、気持ちにも少しだけ余裕が出てきました。

でも、洗面所で自分の顔を見てびっくり。ものすごく顔色が悪くて、土気色です。
やっぱり手術後なんだ…とも実感しました。

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