秋と冬のはざまで

最近寒くなってきたからか、今年の2月に亡くなった愛犬のことをよく思い出す。どうにもこうにも、恋しくてたまらない。
二度寝から起きた朝。犬が息絶えていたあの日のことを、今でも鮮明に思い出す。思い出すたび、視界がぼやける。ぼやけるどころではない。
二度寝する前に様子を見に行った時は確かに温かかったのに。犬にふれたときも、まだ温かかった。たぶん、私が起きる直前まで生きていたのだと思う。わんわん泣きながら、腕の中の温もりがどんどん消えていったのを肌で覚えている。軽かったその小さな身体は、そのときはとても重く感じた。
亡くなる前日の夜、妙に犬が私に甘えてきていた。一緒にごろごろしながら、直感的に、なんとなく、ああ明日死んじゃうのかも、なんて思ったりもした。不思議なものである。でも、だからこそ、その翌日、犬の息がまだあることに安心して二度寝してしまった。なんでその直感を信じなかったんだろう。最後の最後まで一緒に、そばにいてあげたかったのに。


もうやめよう、こんな話。少し思い出すだけで頭がどうにかなりそうなのに、こんなに詳細に文字にするなんてもうだめだ。やめだやめ。
もっと未来志向になるべきだ。いや、過去にすがったままだから今こんなんになっているわけで、そんな簡単に志向を変えられるものではないのだが。
最近も別になにもないので、未来のはなしをしよう。なんと来週、日吉の地下壕を見学に行く。
地下壕……地味に気になっていたので楽しみである。日吉の地下壕は旧海軍連合艦隊司令部が置かれた場所であり、弊大学のキャンパスの地下にあるらしい。私も詳しいことはよく分からない。
日吉台地下壕↓

実際どんな感じなんだろう。たのしみ~~~。行く前なので、感想が「たのしみ」以外なにも出てこない。困った。

ときが過ぎるのははやいもので、もう10月末らしい。10月末といえば?そう、日本シリーズの終わりである。
今年の日本シリーズも非常に劇的な試合ばかりであった。第何戦かの吉田正尚のHRでは思い切りテレビの前で叫んでしまったり、オリックスの日本一が決まりおお~~……と感嘆の声を漏らしたり。うん、非常に楽しかった。特に私が好きなオリックスの選手・山崎颯一郎が中継ぎとしてめちゃくちゃ好投していて最高だった。かっこいい。
しかしやはり、自分の贔屓球団をこの決戦の舞台で見たかった、というのが本音である。
来年はどうか、まずはリーグ優勝を。今年のプロ野球はもう終わりだが、すぐに来シーズンが迫ってくる。来年の開幕を楽しみに日々を過ごしたい。
(作文)

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