救いを求める

最近、むしゃくしゃしてしまって敵わない。「ちょっと順調かも!」なんてnoteを書いた矢先にこれである。
家にいる時はあーとかうーとか言ってばかりで、たまに絶叫する。
何だかもう、うつっぽくて仕方がないのだ。
何だかとにかく、めちゃくちゃナーバスになっている。
面接落ちたから? サークルの仕込みが近いから? もうすぐ大学始まるから? 愛犬を亡くして丸1年経ったから? 就活できる気がしないから?
たぶん、全部だ。全部が相関して、私に襲い掛かってくる。ああ、たすけて。
そもそも、なぜ去年休学したのか。愛犬が死んで、ご飯も食べれなくなって、授業に全然身が入らなくて、何もやる気が起きなくなったからだ。愛犬が死んだのは2月の9日だった。その月の後半からはサークルの活動があって、なんとかやってこれた。でも、3月上旬から段々食欲が失せてきて、ひどいときは1日水しか飲まないような日々が続いた。体重もあの頃は7㎏近く落ちてガリガリになった。夜も眠れなくなって、ベッドに入って何もせず、睡眠もとれずに朝を迎えることが増えた。朝8時くらいに、部屋が完全に明るくなってからのそのそとベッドから抜け、温かいココアを飲んで何とか眠るような日々だった。そんな地獄が続いていた。犬がいないのが寂しくて、つらくて、毎日泣いていた。
5月に心療内科にかかるまでの2か月間はずっとそんな日々が続き、授業も疎かになっていった。就職活動なんてできるわけがなかった。しばらくは、生きた心地がしなかった。やる気も、元気もなかった。
まるで絵に描いたようなうつ病だった。ペットロスでうつ病なんて、なんてありふれているんだろう。でも私は自分で自分の心を回復する術を持ち得なかった。     
5月に心療内科にかかった。初診療の時は、その時つらいことの全てを吐き出して、マスクの色が変わるくらい泣きじゃくった。生活の全てがつらかったのだ。犬を喪ったことも、親からのプレッシャーも、犬を置いて私はまだ生きていることも、何もかも。
抑うつ状態と、ASDの傾向もあると言われた。ああ、やっぱりそうなんだ、と少しだけ安心した。私って病気なんだ、だから今は無理なんだ、と。
それ以来不安を抑える薬を処方された。食欲も増進する効果があったようで、少しずつごはんも食べられるようになっていった。それでも心は晴れなかった。学校も就職活動もやらなきゃいけないのにできない。それがつらくて、私の心はだんだん休学という形に向いて行った。こんな状態じゃ無理だと自分でわかっていたからである。
1つだけ、頑張らなきゃいけないレポートがあった。それだけはすごくがんばって何とか終わらせた。すごいと思った。それだけは頑張って、それ以外の活動は全て停止した。サークル活動も、である。
しばらくは1日中寝るだけの日々が続いた。寝ることはあまりしんどいと思わなかった。食べる量も少なく、体力も枯れていたから、寝るほかなかったから。食べる量は、徐々に増えた。8月ごろになったら1日1食は食べられるようになった。でも、食べ吐きもしていた。これは少し癖になってしまっていて、今でもよくしてしまう。これはある種の自傷行為のひとつだと先生に言われた。
そんな生活を続けながら、9月頃に先生にどうするか訊かれて、じゃあ休学しよう、という形になった。ある意味当然の結果である。だって何もできていなかったんだから。
以上が休学までのあらましである。
病院にかかる前のいちばん酷かった3月~5月ごろと比べれば、だいぶマシにはなっている。最近は抗うつ薬も処方されるようになって、活動的にもなれている。
でも不安だけが付きまとう。犬を喪ったことへのつらさや、罪悪感もまだある。そんな負の感情が時折激しく私に襲い掛かってきて、何もできなくなる。
怖い。生きることは、怖い。犬の死に触れて、ますます、生が怖くなった。私ばかりが生きていていいのだろうか。怖い。怖くてたまらない。不安と恐怖が入り乱れて、頭がモヤモヤする。薬なんかじゃどうにもならない負が襲ってくる。どうすればいいんだろう。
誰か助けてくれと叫べども、自分を救えるのは自分だけなのだ。今の状況を打破するにはどうするか?
答えは簡単、「就職活動を終えて、卒業論文に手をつける」という、得体のしれない恐怖に相対して非常に単純かつ現実的な回答だ。それらが終わり、未来への糸口が見えれば、少しは落ち着くのだろう。
でも怖いものは怖い。みんなこの恐怖と闘いながら生きているのだろう。尊敬に値する。私には到底耐えられない。頭が上手く働かない。どうすればいいんだろう。
元気な人を見れば見るほど、私の心はすり減って、鬱屈していく。その元気を分けてほしいと思うでもなく、ただ、心にヤスリをかけられた感覚に陥るのだ。嫌だ、見たくない。元気なんて嫌いだ。だって人が元気だと、私まで元気でいないといけない。嫌なんだ、薬によって作られた元気は、私の今の自我には到底耐えられるものじゃない。苦しい。薬によって得られたやる気は、私の心の奥底とは乖離していて、気持ちが悪い。感情が上滑りしているようで苦しいのだ。苦しい、苦しい、
ああ、だれか、助けてくれ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

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