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本当のじぶんってなんだっけ

はじめに

四半世紀ほどの人生の中で、わたしも多くの人と同じように人間関係に悩んできました。
「次こそは失敗しないぞ…!」と思っていてもうまくいかず、ずっっっっと原因を探していたのですが、それがわかったかもしれないのです。
そんなちょっとした気付き(わたしにとってはコペルニクス的転回ですが)をシェアしたいと思い、筆を執っています。


わたしの略歴

最初に略歴を書いておいた方が話を進めやすいので、以下に記載します。
ささっと目を通す程度で大丈夫です。

・小さなときは特に気が弱く、恥ずかしがって母親の後ろに隠れるような子ども
・徐々に自分の気の弱さを隠すことで周りに適応しようとする
・小学校高学年の頃から、気の弱い自分と周りに見せる優等生の自分の乖離が大きくなり、学校に行くのが楽しくなくなる
・中学校は田舎特有のやんちゃな感じ(いまはかなり落ち着いていてびっくりするくらい)
中学校でも優等生ムーブをかまし、やんちゃな後輩になめられないように気を張っていることが多くなる
・結果、中学3年で学校を休みがちになり心療内科に通う
・進学はできたが高2の2学期をほぼ欠席
・出席日数のピンチが訪れたことで3学期から高校に復帰し、その後は長期欠席せず大学にも進学
・大学では学内に友人があまりできず、その反動もあってかNPOや学生団体といった学外の活動にのめり込む
・専門分野の勉強がどうしても好きになれず、卒論以外の単位はとれたものの卒論を出せず留年
・内定をもらっていた就職先のご厚意で、学生をしながら働けることに
・しかし職場には馴染めず卒論は進まずで、半年も経たず離職し大学も中退するという最悪の共倒れ
・その後カフェや事務局のバイトを経て、大学時代の活動の縁でNPOに入職

全然略せてない気もしますが、事あるごとに人間関係や自分のこころのことで悩んできました。


本題

進学や転職で心機一転。最初は調子良くいっているように思えて、ちょっとしたイザコザやトラブルが起きると、過去の嫌な記憶がフラッシュバックして、結局人との付き合いが嫌になってしまうということが何度もありました。
一切の波風を立たせず平穏無事に人間関係が続くことなんて滅多にないと思うので、自分の考え方の根本から変えていく必要があると感じました。
自分のこれまでの経験を振り返って、人間関係でつまづくポイントを探してみると、何となく分かってきたことがありました。

先ほどの略歴の太字部分がその答えです。
自分の仮説としてまとめると(そんな大したことでもないけど)、

  1. 本来の繊細な自分と、人に見せている自分の乖離が大きくなり、修正も効かなくなったときに人間関係が破綻

  2. その際の絶望感は相当なもので自分のこころにも大きな傷を負うが、時間が経つことである程度リセットされる

  3. しかし人間関係が破綻してしまう原因がわかっていないので、同じ失敗を繰り返してしまう

というものです。


一点、大学生時代に関していえば、複数の居場所をつくれたことは非常に大きかったと思います。
大学内ではうまく自分を開示できなかったものの、学外との関わりがあったことで心を許せる友人にも出会え、現在の交友関係や仕事に引き継がれているからです。
本当の自分を誰にでも見せられるわけはありませんが、不登校で悩んでいた時期は家族、卒論が出せないことや職場のことで悩んでいる時は友人たち、とそれぞれの時期に頼れる人がいたことはとてもありがたいことなんだなと思います。

自分が心から楽しくいれる場所に身を置くとか、自分を飾らずに見せるとか、少しずつできてきているような気がします。
過去はどうやっても取り戻せないし、また人間関係で失敗してしまうんじゃないかという不安は隣り合わせですが、これが人生ということでしょうか。


また、自律神経の関係か体調の関係か、音や刺激に対して非常に敏感になったり、頭の中でいろんな考えがグルグルして心も体も多動になったり。ということがわたしには時々あります。
今まではこの状態を「疲れている」とか「ちゃんと休まないと…」という風に捉えることが多かったのですが、「もしや、これが本当の自分なのではないか」と考えるようになりました。

高1の頃の担任の先生に自分のこころの問題を相談したとき、「心が不安定な自分も好きになっていいんじゃない?」と言ってもらえたことがあり、その考えの発展系という感じです。
多動な状態にある時は休息なり気分転換が必要であることは間違いないのですが、本当の自分に一歩近づけた気がして嬉しい気持ちもあります。


もう一つ、生活習慣(特に睡眠がちゃんと取れているか)が非常に大事だなと最近ひしひしと感じています。
わたしの悪い癖として、何か嫌なことがあったときに夜ふかしをして気分を紛らわせようとすることがあります。リベンジ夜ふかしと呼ばれるそうです。

一時期は夜ふかしするのが当たり前になってしまって、通勤電車の中で仮眠をとれれば何とかなるだろうとか、甘いことを考えていました。
そんな生活習慣がたたって、パフォーマンスが落ちたり気分がなかなか上向きにならなかったりということが起きていました。
自分の本音を出せるという点で、いまの職場にやっと慣れてきたこともあり、仕事への責任や楽しさもちゃんと感じつつ、最近は好循環で生活を回していけている感覚があります。


さいごに

簡単に言ってしまうと、人になかなか見せられない弱くて臆病な自分が本当の自分だったんだ…!という話なのですが、また年月を経ることで自分への捉え方も変わるのだろうなと思います。それもまた面白そうです。

柔よく剛を制すとは言ったもので、弱い自分をうまく受け入れて、これからの楽しくも厳しい人生を生きていきたいなと思います。
ジョジョ第5部のスパイス・ガールのように、しなやかに立ち回っていきたいものですね。


簡単なことも解らないわ あたしって何だっけ

わたしにとっては簡単なことじゃないんですが、皆さんはどうでしょう?


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