第1節水戸ホーリーホック戦雑感

こんにちは、今回は開幕戦の水戸戦の感想になります。
まずエスパルスの布陣は3421、主力組だったであろう白崎と乾は怪我?でメンバー外となっていました。
後は試合後のインタビューでも言っていた、吉田豊が右サイドに回った事が想定外の出来事だったでしょうか。

試合は前半エスパルスがボールを保持して攻撃できない、水戸の攻撃を制限できずに押し込まれる展開。ボールを奪ってから素早い攻撃でチャンスはありましたが、クラブが掲げている個人・チームの意図を持った攻撃と守備とは程遠い状態となっていました。

前半5分・9分の守備に見られるようにホナウドが相手のボランチを捕まえに前に出るけどそれによって中央が松岡1人になるので、そこをどうするのか決まってない感じ。両サイドのCBが前に出たりするけど後追いの感じで、そこを狙って取りにいくわけでもない。
また航也とカルリーニョスのSHは外を気にするのか中を守るのか前に出るのかで完全に迷子の状態で、水戸のSBが中に入ってきたりFWが降りてきたりするとエスパルスの守備が全く機能していない状態でした。24分の安永のシュートもその前にはエスパルスの守備が機能しなかったところからスタート。
逆に前半18分では水戸が後ろ3枚でビルドアップをスタートしたので、こちらの守備陣形が噛み合いプレスからボール奪取に成功している。
CBや前線の人選からか水戸のゴール前からプレスという事はせずにミドルゾーンに構えてから守備を行っていたが、構えた守備がこれというのは大分良くないように感じました。

次は攻撃の方。航也の2つのチャンスはトランジションから相手の裏を取った素早い攻撃。それはそれで良いけど後ろからボールを繋いで崩すとか相手の裏を取るような形は上手くいかず。高橋から吉田が降りて航也が裏狙うとか、サイドチェンジで吉田へといったシーンもあったけどどれも単発で、その後どうするのかあまり意図が見られなかったし、例えば山原のクロスに対しても何人がPA内に入っていたかを考えると、チームとしての攻撃の仕方というのが感じられませんでした。

後半はエスパルスが442にして水戸とフォーメーションを合わせます。これにより守備では対面の相手を見るような形になり、迷いながら守備をしなくてよいようになります。
水戸がボランチ降ろして後ろ3枚とかにして形をずらしてきたらどうするのかなと思いましたが、素早くプレスにいけるようになったからか、水戸の方も変化する事なく試合は進みました。
但し噛み合わせた分、1対1で吉田やCBが抜かれるとピンチになる場面もあったように、チームで連動して守っている感じは薄かったです。先程書いたように442に対して立ち位置を変えてくるチームとあたった時にどうなるのかは不安が残ります。
攻撃の方も中山に裏を取らせることをチームが共有して戦えるようになったのは良いですが、ボールを保持していくという面では試合を通して良いところが見られませんでした。

勝つチャンスもありましたが、勝ち点1という結果自体は特に問題ないと思います。ただ昨年半年やってこの内容はやはり不安が残ります。昨年も残留する為に違うサッカーをしていた訳ではありません。この試合を見る限りサッカーの中身は昨シーズンとほぼ似ている状態に感じます。
確かに昇格という事だけを考えれば問題ないかもしれませんが、クラブの目標である5年後、そして目指すサッカーの事を考えるとどうでしょうか。

また乾・白崎の不在も昨年2人いた時もそんなに変わらなかったのではないか、そして何よりキーマンがいなかったから上手くいかなかったというのは、サンタナと権田がいたのに降格した昨年の問題と同じように思います。個人の問題ではなくチームとしての判断基準、共通理解が昨年からのエスパルスはどうなのか…
リカルド監督に代わったばかりの福岡戦や京都戦などはそういったものが見られたように思えましたが、シーズンが進むにつれ今の状態になっているように感じます。

ネガティブな感じになってしまいましたが、とりあえず開幕戦の感想です。
ではまた。




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