ラムミルク!第一話「星子のSAY HO」

・小箱のクラブ
MCバトルの会場。100人くらい入りそうなクラブに40〜50人お客さんがいる。
ホストMC「さぁ盛り上がってきましたアングラMCバトル!次の試合でチャンピオンMCが決まります。決勝を戦う2人のMCに登場して頂きましょう。まずはタフマネー」
上裸で巨漢、顔中体中にタトゥーの入った男・タフマネーが登場する。
タフマネー「うぉぉぉ!」
会場もそれに応えるかのように歓声を上げ盛り上がる。

舞台袖で深呼吸をする主人公・新田星子(15)ことMC NOVA
金髪ショート、パーカーにショートパンツ、首にはBeats by Dreのヘッドホンをかけている。
星子がゴールデンマイクのキーホルダーにそっと語りかける。
星子「力貸してよね」

再びステージ上
ホストMC「続いてMC NOVA」
無言で手をかざし登場する星子。
ホストMC「先攻タフマネー。後攻MC NOVA。決勝戦レディーファイト!」
タフマネー「Hey yo 決勝 調子どう 何回やっても俺が優勝 ここは男と男 メンツとプライド ビートにライドン メンズメンズワールド とっとと帰りなそこのお嬢さん 何のご冗談 相手はクソガキ せいぜいやってな悪あがき 血を見る前にほらGO HOME」
星子「何がGO HOME? 私後攻 明日は高校デビューでFJK ほらほらお客さん盛り上げて〜」
湧き上がる会場のお客さん
星子「あんた先攻 まるで先公みたいに説教くせえ 血見る前にって怖いw怖いw 血なら見てるよナプキンべったり パンプキンヘッドのド変態!」
タフマネー「大麻 ケミカル エクスタシー コカインそれともLSD おっとマリファナ 甘い罠 ガキの知らない裏の世界 I'm a Hastler ラッパー舐めんな ドラッグとラップ トラップとブーンバップ 歴史を学べ パンプキンヘッドは未来照らすぜ」
星子「イブにバファリン ロキソニン 男の知らない裏の世界 理屈じゃねぇんだよ生理痛 無知なおっさん軽蔑 性別なんて関係ねぇ ビートの前では人類平等 キングに今日も挑戦中 そろそろクイーンの優勝見たくない?」
湧き上がる会場。
ホストMC「勝者MC NOVA」

・同クラブ・バーカウンター
星子「ホットミルクにラムを垂らしてちょうだい」
バーテンダー「あんた未成年だろ。優勝記念に奢るからホットミルクで我慢しな」
星子、舌打ちする。
タフマネー「まだ子供じゃねぇか。(バーテンに向かって)ラム、ストレートで」
星子「その子供に負けといてよく言うわ。ね、あんたに一つ聞きたいことがある。(スマホの画面を見せながら)この写真の男に見覚えは?」
右手にハートのキングのタトゥーを入れたラッパー風の男の写真を見せる。
星子のホットミルクにラムを少し入れるタフマネー。
タフマネー「いや知らねぇな。こいつだれ?捜してどうすんの?」
乾杯する二人。
星子「(ニヤリとして)ぶっ殺す!」

ここでタイトルが出る「ラムミルク!」

・清原真美の部屋(翌朝)
鳴ってる目覚まし時計を止め、起き上がる清原真美(15)
清原真美は黒髪ロング、いかにもお嬢様な品のある出立ち。
真美「気持ちのいい朝だ」
真美が朝ごはんを食べ、歯磨きし、着替えて、通学電車に乗る。
その間、真美のモノローグが続く。
真美モノローグ「私の名前は清原真美、私立佐藤ヶ丘高校に通う1年生。両親健在、一人っ子、何不自由ない一軒家暮らしだ。今日は我が1年B組に転校生がやってくるらしい。入学式から1週間経ってからの編入って一体どんな子だろう?」

・佐藤ヶ丘駅の階段
真美モノローグ「仲良くなれるといいな」
星子が隣に現れる。
星子「ねぇあなた、盗撮されてるよ」
真美・盗撮魔「え?」
盗撮魔の見た目は普通の若いサラリーマ
盗撮魔にローキックをかます星子
星子「Hey yo この狡猾な盗撮魔 階段下狙うスカートの中 手口バレバレおいこのバカ さっさとスマホをこっちに渡しな」
慌ててデータを消そうとする盗撮魔。頭が真っ白になっている真美。
盗撮魔と揉みくちゃになり、一緒に階段から転げ落ちる星子。
星子「…いってぇ。おい、お前逃げんなよ」
盗撮魔のスマホを確保し、腕に関節技を決めて離さない星子
鼻血を出してる盗撮魔。駆け寄る駅員。
盗撮魔「暴力です!この女に暴力を振るわれました」
星子「え?」
駅員「君、すぐにその手を離しなさい」
星子「はぁ?」

・佐藤ヶ丘高校・職員室
教頭先生「はぁ?クラブ活動の募集に公開オーディションですか?」
栗栖はじめ(32)「えぇ教頭先生も昨年の集団退部事件を忘れたわけではないでしょう。出来て間もない部なんです。これくらいインパクトのあることしないと人は集まりません。我々は競技ラップ部なんです。勝つためのラップが必要なんです」
教頭先生「我が校肝入りで新設された競技ラップ部です。先生の立場も理解はしています。いいでしょう。どうぞご自由に。ただし揉め事は厳禁ですよ」
栗栖「はい、ありがとうございます」
一礼して、職員室を出る栗栖。

・佐藤ヶ丘高校・廊下
栗栖モノローグ「競技ラップ部。昨今のMCバトルブームに乗っかり新設されたラップバトルに特化した高校部活動。その認可も取り付けたのがMr.パパダダ。日本一有名なラッパーだ。そして一般社団法人全国高等学校競技ラップ連盟の現理事長でもある。我が佐藤ヶ丘高校にて3年前急遽競技ラップ部が設立された背景にはパパダダが絡んでいるとも噂される。そして、その競技ラップ部の顧問として招集されたのが私こと栗栖はじめだ」
窓の外を眺めるとサイファーに興じている生徒たちの姿が。
栗栖「勝つためのラップか…。一体何と闘ってるんだか」
栗栖モノローグ「俺が競技ラップ部の顧問をやっている本当の理由。それはまた別の機会に語るとしよう」

・佐藤ヶ丘駅
刑事の男「あなたには黙秘権がある。あなたの供述は法廷で不利な証拠として採用される場合がある。あなたには弁護士をつける権利がある。(警察官に向かって)よし連れてけ」
うなだれて連行される盗撮魔。
刑事の男「(星子・真美に向かって)ご協力に感謝します。また聞きたい事があれば、こちらから連絡します。では」
脱力する星子
星子「怖かったー」
真美「えぇ嘘でしょ?!そのセリフ、私が言いたいんだけど」
星子「だよね。だけど誤認逮捕されそうになった時、マジで焦った。ちゃんと説明してくれてありがとうね」
真美「うん、盗撮されたって分かった時、パニクって動けなかったんだけど、この人助けなきゃって思うと一歩踏み出せた」
星子「新田星子、1年だよ」
真美「私も1年、清原真美です」
星子「マジ?よろしくね」
手を差し出す星子。普通に握手しようとする真美。しかしヒップホップ式のシェイクハンズをしてくる星子に戸惑いうまく出来ない真美。
星子「ごめんごめん、でもこれ信頼の証」
真美「あ、思い出した。なんでラップしたの?」

・YouTubeのショート動画
Mr.パパダダがインタビューに答えている映像
Mr.パパダダ(42)「韻の力を借りると何でも言える気がするんだよ。韻のせいに出来るとでも言うのかな。それで本当の事言えるのがラップの魅力なんだ」

・佐藤ヶ丘高校屋上
横になってスマホでMr.パパダダの動画を見ている洲崎翔太(16)
動画を停止し、空を見上げる。
翔太「本当の事言えるのがラップの魅力か」

・佐藤ヶ丘高校・競技ラップ部の部室(回想シーン)
部員A「お前言っていい事と悪い事があんだろ!」
部員B「芯食った事言えばかっこいいとでも思ってんの?」
部員C「それで相手が傷付いてるのが分からない?」
翔太にMCバトルに負けて泣いてる部員がいる。
翔太「弱いやつに弱いと言って何が悪い。それが本当の事だ」
部員A「とりあえず謝れよ」
翔太「は?バカじゃねぇの。言い返せないのはそいつの実力だろ」
武藤玄太郎「ちょっとちょっと洲崎も言い過ぎだって。来年はこのメンツで優勝目指すんだろ。みんな一旦ここは落ち着いて」
部員B「武藤先輩、こいつと一緒にやってくなんて無理ですよ。1年一緒にいて分かりました。こいつ協調性ゼロです」
部員C「俺らもう気持ち固まってるんで、もういいです。辞めます」
各部員たちが声を上げる「俺も」「俺も」「俺も」
教室を出る前に各部員が翔太に暴言を吐いて出ていく。
「自己中が」「自分が正しいとでも思ってんのかよ」「よくあんな事言えんな。人間じゃないね」「態度が気に食わないんだよ」「一匹狼気取りがよ」「もっと相手のことを考えろよ」

・佐藤ヶ丘高校・屋上
青空の画、翔太の表情は映さずセリフだけ
翔太「クソがよ」

・佐藤ヶ丘高校・1年B組
真美「星子ちゃん、まさか同じクラス、席も隣だなんて運命だね」
星子「運命だなんて大袈裟だな。でも真美が隣で良かったよ。あんたいい人そうだもんな」
真美「本当?嬉しい。ね、一緒にお昼行こう」

・佐藤ヶ丘高校・食堂
食事をしながら、学内のグループについて説明する真美
真美「見て、あっちがスポーツ部ゾーン。バスケ、サッカー、バレボール、スポーツ部の花形が揃っている席。スクールカーストの最上部ね。間違っても座っちゃダメだよ」
揃いのジャケットを着て、各クラブともチーム感を出している。
真美「で、その横にベッタリくっつているのがチアリーダー部。まさにキング&クイーン。彼らの席に唯一座れるのはチアの子達だけよ。チアのキャプテンは最近サッカー部のエースと別れて、今はバレーボールのエースに夢中っていう噂。まぁ美女とイケメンの色恋沙汰なんて私たちには無縁の話ね。あ、ごめん。星子ちゃんが可愛くないって訳じゃないからね。ただ…」
星子「分かってる。私は可愛いし、真美も可愛い」
真美「わお、ありがと」
星子「(外の賑やかな連中を見て)食堂で食べない人達もいるのね」
真美「ああ彼・彼女らはドー横キッズね。どこの部活にも所属しない。かといって帰宅部みたいに陰キャでもない。そんな人たちが食堂横でつるんで騒いでいるの。みんな彼らを下に見ている」
星子「そう。じゃあこっちのゾーンは文化系ってとこ?」
真美「ご明察。さすが星子ちゃん。こっちのゾーンは文化系クラブの集まりね。ただ文化系はスポーツ系ほど単純じゃないの。複雑怪奇、群雄割拠、有象無象の文化系クラブがひしめきあって均衡を保っているというのが現状。唯一ディベート部を除いてね」
頭の良さそうな連中が黙々と食事をしている。数人女子もいる。
真美「彼らはカースト2番目の位置かな。頭いい人たちのグループね。ディベート部から毎年何人も東大・京大合格者を輩出しているの。彼らは論理的思考を養う為、バカとは会話しない」
星子「そう。少しづつこの学校が分かってきたわ。階層が違う者同士は関わらない。それがこの学校のルール、いやマナーといったところかしら」
真美「さすが星子ちゃん!それで、部活どうするの?」
星子「私は…」

・佐藤ヶ丘高校・クラブ活動掲示板
星子と真美が掲示板の前に立ってチラシを見ている。
星子「見つけた。真美、案内してくれる」
真美「はは、だよね。そんな気はしてた」

・佐藤ヶ丘高校・競技ラップ部の部室
公開オーデションの準備に勤しむ部員たち。
瀧上清斗(16)「武藤部長、MCバトル用の教材ビート集はCD①〜④でいいですか?」
武藤玄太郎(17)「ああ。しかし武藤部長って言われるの何だか小っ恥ずかしいな」
間宮治(17)「いや部長は部長だろ。いい加減慣れろよ、玄ちゃん」
玄太郎「武藤と部長で韻踏んでるのも逆に気持ち悪いんだんよな。清斗も言っててそんな感じない?」
清斗「あ〜確かにちょっと言いづらいっすね」
玄太郎「な!そうだろ。言いやすい呼び方でいいよ」
夏木愛華(15)「ゲンゲン、この資料ちょっと見てくれる」
治「部長な!ギャルノリ、部内に持ち込まないでくれるか」
愛華「マミミ怖い〜。でさ、ゲンゲン部長、ここの部分が…」
満更でもない表情の玄太郎。呆れて首を横に振る治。苦笑いする清斗。
栗栖「どうだ準備進んでるか」
玄太郎「先生!まぁ人は足りてませんけど、何とか間に合うと思います」
栗栖「そうか。あれ?他の連中はどうした?」
清斗「百田は軽音部に顔出してから来るそうです。軽音部の連中も引き連れて来るそうです。オーディションまでには間に合いますよ」
栗栖「洲崎は?」
治「あいつは今日も来ないんじゃないですかね。未読スルーは当たり前ですから(清斗に向かって)洲崎と連絡取れてんの?」
清斗「いや、俺のは既読スルーです」
ずっこける治。
治「何だよそりゃ。俺のことなんだと思ってんだよ」
清斗「当分、そっとしておいた方がいいと思いますよ」
栗栖「そうだな。来ないもんは仕方ない。今はオーディションに集中しよう。先生も手伝うよ」
部室のドアが開き星子と真美が入ってくる。
星子が競技ラップのチラシを掲げる。
チラシの内容は競技ラップのオーディション予告。部員・マネージャー募集の文字。
星子「入部希望です!」
愛華「キター!女子だー!私もそのチラシ見て入部したんだ。1年D組夏木愛華よろしくね」
星子「1年B組、新田星子です」
愛華「良かったー。今時間ある?ていうかあるよね。今準備で人手が足りないの。手伝ってくれるよね」
星子「ええ、もちろん」
真美の方も見る愛華。
真美「あ、私は付き添いで…。でも、人手が足りないってことならお手伝いしますね」
愛華「(満面の笑みで)ありがと!名前は?」
真美「1年B組清原真美です」
愛華「まみるん、よろしくね」
真美「ゼロ距離ニックネーム。さすがギャル」
愛華「とりあえず体育館行こっか」

・佐藤ヶ丘高校・体育館(夕方)
準備・設営を進めていくメンバーのカットが続く。
椅子や机を並べたり、ビートを流す用のCDの確認をする。
ホストMCとして台本の確認をする玄太郎。
記録用の動画撮影を準備する栗栖先生。
栗栖「よし!準備はこれで完璧だな。じゃあ開場するぞ」
メンバー全員「はい!」
オーディション席に座ろうとする星子を引っ張る愛華。
愛華「あ〜ちょっとちょっと、うちらはこっち」
舞台袖で音響の確認をしている真美。
愛華「私が合図出したらこの順番でCD流してね。大丈夫!私も近くにいるから。マネージャーの仕事って色々大変だと思うけど一緒に頑張っていこう」立ち去る愛華
星子「あ、いや私は…」
真美「マネージャー志望だと思われてるみたいだね」
星子「解せぬ!」

・佐藤ヶ丘高校・体育館内、競技ラップ部公開オーディション会場
開場して大量の生徒達が入って来る。
審査員席に座っている栗栖、玄太郎、治、清斗。
そこに百田小次郎(16)もやって来る。
小次郎「ふぅ間に合った。約束通り軽音部の連中も連れて来たよ」
玄太郎「百田、ありがとな」
清斗「にしても、ギャラリー多くないっすか?!」
治「本当だ。何でだ?スポーツ部の連中もいるし、ドー横キッズもいるし、あれはディベート部か。これは想定外だ」
栗栖モノローグ「これは一体どういうことだ?まさか裏で何者かの手引きが…」
愛華「あたしのおかげっすね。インスタ、TikTokでばっちり流しときましたよ」
治「聞いてないぞ。それ大丈夫か。一体どんな内容で流したんだよ」

SNS動画内の愛華「ハローみんな!体育館使って言いたいことラップしない?何でもいいよ!リリック書けたら会場来てね」

唖然とする審査員席の皆。
小次郎「ははは、いいんじゃない。この方が面白そう」
治「愛華さん、分かってる?これはラップのスキルを見るための厳正な審査な訳で、それを大声選手権みたいな間違った宣伝の仕方をして…」
愛華「部長、お時間です」
玄太郎「お、おう」

マイクを持ちステージ中央に立つ玄太郎
玄太郎「えーただいまから競技ラップ部公開オーディションを開催します!我こそはという者はオーディション席に座ってください」

ぞろぞろとオーディション席に座る面々。その中にサッカー部のエースもいてざわつくギャラリー。

玄太郎「では、1人づつ自己紹介をお願いします」
前園浩二(17)「その前に一ついいっすか?」
治「ど頭から輪を乱すなよ」
前園「自分、サッカー部のエースやってます前園です」
治「普通、自分でエースやってるって言わないから。エースって人から言われるもんなの」
前園「今日はある人に思いを伝えにやって来ました」
治「いきなり趣旨が違う」
前園「菜月、ここにいるんだろ!いたら出てきてくれ」
ざわつくギャラリー
佐原菜月(17)「前園君どうして?私達はもう別れたはずよ」
前園「俺、お前が忘れられない。俺の渾身のラップ聞いてくれ」
石川剛気(16)「ちょっと待ったー」
菜月「剛ちゃん、どうしてここに?」
石川「あどうも、バレー部でエースやってます石川剛気です」
治「いやだからエースをポジションみたいに言うな。脳筋の集まりなのか。な。菜月はバカが好きなのか」
石川「元カレであるあんたの動きは察知していたよ。だから俺も菜月の為にリリック書いて来ました」
菜月「剛ちゃん(ハート)」
治「何だこれは?ラブコメ漫画じゃねぇんだぞ」
玄太郎「ちょっと待って。2人ともリリック書いて来たんだよな。じゃそことそこ試合決定で」
前園・石川「え?」

・ステージ上
玄太郎「ここでルールの説明をします。ラップバトルは8小節の2ターン。通常はお互いをディスりあうものですが、今回は特別ルール、菜月さんへの思いをラップしてもらいます。菜月さん、審査員席にどうぞ」
治「すごい名司会ぶりだな。玄ちゃん、あんたいいよ」
玄太郎「それでは先攻・後攻のじゃんけんをしてもらいます。(前園・石川じゃんけんをする)先攻・前園、後攻・石川。レディーファイト!」


つづく





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