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エジプト分数の謎

月一で整体に通っている。元々デスクワークの疲労が腰に来るタイプで4年前くらいからぼちぼち継続している。

整体を終えて家に返ってきたら本が届いていた。「すばらしい数学者たち(著 矢野健太郎)」という本だ。

この本自体は初版が1980年あたりの古い本である。実家のトイレに置かれていて、なんとなく面白かった記憶があり今手元になくなっていたので、上記購入してみた。

読んでみて少し期待を裏切られたのは、紹介されている数学者がピタゴラスとかニュートンなど歴史上の数学者ばかりで少し古すぎるという点だ。

改めて調べるとこのシリーズ自体3部作らしく上記の続きとして「ゆかいな数学者」「おかしなおかしな数学者」という作品があるらしいことが分かった。「おかしなおかしな数学者」は今回初めて知ったので早速ポチってみた。

ただ個人的に読み直したかったのは「ゆかいな数学者」という本で、この本は掛谷問題などの話含め、少なくともここ100年以内あたりの数学者のエピソードが紹介されていたと記憶している。

今回「すばらしい数学者たち」再読してよかった点としては「古代エジプト人の算術では例えば 2/5 という分数を 2/5 = 1/3 + 1/15 というように分子が1の分数の和で表していた」というこの手の数学史本でよく取り上げられている有名な話が、なぜエジプト人がそんなパズルを解いていたのかという理由に本書ではあまり触れられていなかった。

文庫のあとがきに、その理由として「2個のパンを5人兄弟で等分する場合、まず2個のパンそれぞれを3等分(1/3)にして、6個に等分されたパンを5人に配り、その残ったパン1/3個を更に5等分(つまり1/15)した。このような財産分与の問題として上記のようなパズルを求めていたのではないか」という説が紹介されていた。

昔読んだときも子供ながらにエジプトの人はなんやらようわからん計算するなぁと疑問に思っていたので、今回そうした意味不明なエジプト分数の「こころ」が知れてよかった(9分12秒)。



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