『ラークシャサの家系』第9話
◇「バラモンのラークシャサ」 ”バラモン”。最高階級のラークシャサ。その個体数は極端に少ないと言われている。オレだって実物を見たのは初めてだ。
オレたちクシャトリヤは、どちらかと言うと体力重視の鬼なのだが、バラモンは、身体能力こそヴァイシャ並みであるが、魔法のような特殊な呪文を使う。そしてその呪文の攻撃力は、オレたちの戦闘力をはるかに凌ぐ。また、バラモンのもう一つの特徴は、未来を予見する力だ。一般的には占いに近いレベルと聞いているが、中にはとんでもない的中率の者もいるらし