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乾いた真夏の午後に(熱風大陸で冷たい水を)

乾いた真夏の午後に(熱風大陸で冷たい水を)2021年に書いた旅雑文です。期間限定公開中。

最高気温36、6度(今年最高)午後も晴れ。

四万十は、もう10日以上雨がなく、連日の猛暑に、庭をうめつくす雑草の葉もぐったりとうなだれ、ひねりったばかりの水道の蛇口からは、お湯がでてきます。「ソーラー湯沸かし器かよ」。

キョ―ボーな太陽に焼かれた家の中は、まるでサウナ・・・。
水風呂につかって本を読む。そのあと、すっぱだかでベランダにでて、南風にふかれながら、ガチガチに氷をつめたグラスの水をのむ。(こんなコトができるのが、ヘキチ暮らしのイイところですね)。
そして、「あ~やはり、ノドがカラダ暑さに乾いたときは、冷たい水がイチバンエライ!」と思うのでした。

この村の生活用水は、川にちかい地下からポンプでくみあげた水を消毒したもので(簡易水道)、我が家の水道代は、月1080円(基本料金)~1300円ほど。
何年か前までは、裏山の奥の沢からパイプをつかって水をひいてました。大雨が降ると、薄茶色ににごった風呂に入るコトになるし、水源に動物の死骸などがあったら、サイアクなコトになるなぁ、と思っていたものです。

 低山深くキレイな川も多いこの地域は、「さぞ、水がうまかろう?」と遠方の友人にきかれるけど、四万十川沿いのあさい地下からくみ上げた簡易水道水(塩素消毒ずみ)は、うーん・・・とりあえずのめるだけでもマシか・・・といったレベルです。
でも、道沿いの山肌にとりつけられたパイプから流れてくる水や沢水は、低いながらも山中を流れてきた水なので、なかなかイケてるように感じます(特に春さきの水が)。
やはり水は、高く深い山の中を時間をかけて流れてきたほうがおいしい。神戸、富士宮 バンクーバーなど。

たまに、その水をくんできて、コーヒーなどを淹れたりしてます。しかし、そんな水のうまさについてかたっている僕は、なんせ「違いのわからないオトコ」なので、信憑性はかなり低いのですが・・・。

清流 黒尊川源流水

「あんた、永久に水をのむつもりなの?まぁ、好きなだけのみなさいな」
近くにいた赤毛のオバサンが、あきれた表情でこちらをみていった。
「サンキューマイト」とこたえて、再び冷水器のペダルをふみつづけた。

 期間限定公開終了。続きはブログ、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧ください。

 


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