2月24日(金)のつぶやき
おはようございます。四万十は、雨。
2日連続のシトシト雨が、涸れ色の早春の山を大地を冷たく潤しています。ダウンの上下を着て、コーヒー片手にグレーの空をながめる僕の耳に聞こえてくるのは、小さな雨音と控えめな鳥の声だけ。ひやい。
でも、もうすぐ春。今はこの寒さをしっかりと楽しんでおこう。
今日の最低気温は、6、9度。
最高気温9、6度。午後は、雨のちくもり。
「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。楽しみあるところに楽しみ楽しみなきところに楽しむ」吉川英治
雨を楽しみ、感じるためには、雨の日をキャンプで過ごすのもまた一手です(大雨。設営&撤収時を除く)。
以下、ある春の四国バイク旅。四万十川の川原で、沈没キャンプをしていたときの日記から。
「未明からシトシト雨。今朝は、フライシートを叩く雨音で目がさめた。
ひさしぶりの雨だ。今日は(今日も)旅立てないなぁ。
雨だからしょうがないもんね。とほっとしているジブンがいる。
だらけきっているのだ(まだ、沈没してられるのだ)。
雨音をBGMに、ほかほかシュラフのなかで、ふたたびフネを漕ぎはじめた。
南国の春だけど、雨の日の朝は、おもいのほか肌寒い。
テントの入り口から外に手をのばし、ストーブに点火し湯を沸かし、ホットウイスキーを作り舐めつつ、チーズやパンをかじり、四万十川について書かれた本を読む。現場読みだ。
読書にあきれば、ヒルネをし、カラダがうずけば、テントから這いでて、タープの下で、熱いコーヒーを飲みながら、雨音とカジカガエルの歌に聞きいった。目前の春の川は、笹濁りの水がゆっくりとながれている。
沈下橋の岸辺には、菜花の黄色があざやかだ。
そして思った。雨にけぶった川景色も、わるくない、まったくわるくない、と。ややザンネンなのは、焚き火ができないコト。
夕方になると、雨がやんで晴れてきた。
西の空に青空がみえはじめた川原で、魚肉ソーセージ入りのサッポロ一番をすすっていると、少しとおくの山すそに、虹がかかっているのが見えた。わおっ!
「虹を見たかったら、雨も我慢しなくっちゃね」。ドリー・パートン
そんなコトバを思いだした僕は、雨を(我慢するのではなく)楽しめ感じられたし、明日晴れて、(雨で)水量がよくなった川を、カヌーでくだれたらサイコーじゃん!と思った」
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