星降る夜のアップルパイ

最高気温18、9度。
川とはカンケーない「旅雑文」を書いてしまいました。暇にまかせて。
キョーミのない方はトバしてくださいね。

星降る夜のアップルパイ
リンゴの季節になると、心あたたかく思い出すおふくろの味がある。
それは、アメリカ旅で食べたアップルパイ。

「星が降るような夜のフリーウェイを走るのも悪くない」
でも、昼間の長時間のドライブにくたびれていた僕は、結局、目的地より随分手前でキャンプをするコトに。
ある年の秋。レンタカーで、ジョージアからフロリダへむかう途中、町外れのオートキャンプ場。

「もう9時を過ぎている。腹へったなぁ・・・」
管理人が指定したサイトに車をとめ、広々とした芝生に素早くテントを張った。周りは、貨物コンテナのようなでかいキャンピングカーだらけだ。

「安っ!」スーパーで安さにつられ、大量に買い込んだ「くそまずビール」。そいつを飲みながら、コッフェルをがちゃがちゃ鳴らし、夕メシの支度をはじめた。(アメリカのビールは、ぜんぶうまいと何故か思い込んでた。こんなまずいビールがあるとは・・。ある意味新鮮な体験だった)

すると、夕メシを作っていた僕に、隣のキャンピングカーの老夫婦から声がかかった。
「お腹空いてない?良かったらこれ食べなさいな。焼きたてよ。ここまで取りにおいで」
僕の目の前に差し出された物は、(フリスビーを半分にしたような)半月形でアルミ箔に包まれていた。
そいつは、ホカホカと温かく、ずっしりと手に重い。
中を開けてみると、シナモンの香りがプーンと広がった。アップルパイだ。

「わおっ、サンキュー!めちゃめちゃ腹が減ってたんだ、ありがたい」と僕。
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