5月30日(火)のつぶやき

おはようございます。四万十は、雨。
静かな雨が降ったり止んだり。じめじめ。
しめった空気には、嗅ぎおぼえのある独特の —生臭いような— 香りが。
栗の花です(四万十川の中流域は、栗の産地)。

「靄かゝる山の木立や栗の花 」正岡子規 

梅雨の長雨と夏の太陽が、栗も美味しい秋をつくります。
*四国は、5月29日に梅雨入りしました(平年より7日ほど早く)。
今日の最低気温は、22、2度。

 最高気温26、4度。午後も雨。

雨にぬれて青々とした草木の庭で、オレンジ色がひときわあざやかです。
ビワの実です。
しめった空気のベランダで、雨景色をながめながらぼおっとコーヒーを飲んでいると、一匹(頭)のゲンジボタルが、足元に飛んできました。
あらっ、ホタルも雨宿りですか。

そんなホタルの姿を見て思いだすのは、おんちゃんの必死のシタゴコロ。
その昔、街のナイトクラブのおねーちゃんにホタルの光を見せ、もてたろうとたくらんだ近所のおんちゃんは、夜の川でゲンジホタルをたくさん捕り広口の瓶に入れた。
翌夜遅く、「うしし」と車で街へ。

しかし、店に着く直前、何かのはずみで瓶の蓋(ラップ)のゴムが切れて、ホタルたちが逃げはじめた。
そして、暗い車内でホタルの光りが乱舞・・・。
それは、ミッキーマウスもびっくりなスペクタクルな光りのショー。

♪ごらん金と銀の器を抱いて 欲望の光りの酒を満たした 愚か者が街を走るよ~♪ 誰っちゃみておらんけど。

あせったおんちゃんは、車をとめ、必死のスケベパワーで何匹かのホタルを捕まえた(補虫網などないので素手で)。
その後、おんちゃんは、少し肩をおとして店にはいっていった。
数匹のホタルの光りとともに。
閉店をつげる「蛍の光」が、となりのパチンコ屋からながれていた。

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