髪切った


髪を切りました
気分晴れやかです


私は癖毛なので髪の毛には結構コンプレックスを持っています。

中学時代までは自分の外見には特段自信を持つこともなく、サラサラ直毛の友人を羨む日々でした。



転機が訪れたのは高校生一年生の冬です。









ヘアアイロンとの邂逅








衝撃を受けました。

サラサラです。

うねうねしないのです。

サラサラなんです。



鏡に映る自分が
  




イケてるんです。




パラダイムシフトが起きた瞬間でした。
これは癖毛で生まれた人なら男女問わず誰もが共感できることなのではないでしょうか。

高校生の頃はとにかくサラサラ真っ直ぐな髪の毛が嬉しくて、今まで短くしていた前髪を伸ばすことが楽しくて、ワックスでセットするのが楽しくて。
カッコよくなれるもんなんだなと、自分に自信がついたキッカケになりました。

ただ、注釈を入れておくと、
ヘアアイロンで癖を矯正することができるようになっただけで、
イケてるヘアスタイルであったかというとそうではなかったです。
高校時代の写真を見返しても、別にカッコよくはないです。
なんならイモです。
針金のような髪型にしていなかったことが今思えば救いです。

ですが、確実にヘアアイロンがキッカケで外見に気を配るということを覚えました。
自分はどうしたらカッコよくなるのか
どうしたらそれなりに見えるのか
といったことを思考できるようになる第一歩を、
コンプレックスの克服とともに踏み出したのです。


その後大学に入学し、まず髪を染めました。
髪色で遊ぶということを覚えました。
新たなオシャレの形を学びます。

いかに髪の毛がイケてるか。
それがすべてであると思っていました。




しかし大学入学後しばらくして、また別のパラダイムシフトが起こります。





そうです。







洋服です。






大学生といえば、ファッションへの目覚め。

イモイモファッションだった私も例には漏れず、
友人と服を買いに行くという遊びを覚えます。
新宿のルミネエストにはとてもお世話になりました。
バイト代の支出の多くを服が占めるようになっていきました。

別に奇抜な格好をしていたわけでも、センスがあるコーディネートをできていたわけでもありません。
ですが、オシャレを楽しむことを覚えました。

その後、

髪色じゃなくて髪型が大事だな
意外と俺の癖毛は癖毛で活かせるな
トップスもだけどむしろボトムスのが大事だな
素材の違いでだいぶ印象変わるな
サイズ感って大事だな
こういうアクセサリー合わせたらかわいいな
こういう色合わせかわいいな
スキンケアとかちゃんとした方がいいな

など、自分なりに右と左を覚えていきました。


カッコいいねと言ってもらえることも多くなり、
自分に自信がついていきました。


オシャレというのはあまりにも奥が深いです。
究極系の一つがパリコレになるのだと思いますが、ハッキリ申し上げてアレは訳がわからないです。マジで訳がわからないです。


トレンドや基本こそあれ、オシャレに無難はあっても正解はないのだと思います。


大事なのは、俺イケてる!と自分で自分を肯定できることなんだと思います。


10年ほど前ヘアアイロンとの邂逅を果たしたての私を見たときに、別に誰もカッコいいなとは思っていないです。
ただ、本人が舞い上がっているだけです。
服もダサいですし、サラサラなだけで髪型も別にカッコよくはないです。

ですが、そこから徐々にある程度垢抜けていきます。
人格も前向きに変化していきます。


見た目に無頓着なことは悪ではないですし、
ブランド物で着飾ってても偉くはないです。

ですが、自分自身を最も簡単に好きになれる方法の一つが、オシャレなんだと思います。


コンプレックスはもしかしたら自分を好きになれるキッカケの宝庫なのかもしれません。
抱えている時は大変辛いものですが、そのコンプレックスを解消できたり、肯定できたり、チャームポイントに昇華できたりしたら、一気に世界は明るくなります。

最初にヘアアイロンを私に当ててくれた美容師さんには感謝しかないですね。
今や顔も名前も思い出せないです。


今日行ってきた美容室は、かれこれ6,7年くらいお世話になっている人のお店です。
私のオシャレ黎明期に原宿の大手サロンで担当についてもらって以来、ずっとその人にお願いしています。
今はその大手サロンを卒業され、独立されましたので、そちらの美容室で髪を切ってもらっています。
情熱とユーモアとセンスを持った素敵な方です。
実は自宅からのアクセスはそこまでよくないのですが、それでも通い続けているのは彼の人柄とこれまでの信頼あってこそです。
彼にまつわる話もいつかできたらなと思います。


髪の毛キッカケでオシャレに興味を持った私がハゲたらどうなるんでしょう。
現代医療の力を借りて抗うのか、
坊主にして髪型から解放されるのか…
ハゲたらその時投稿したいと思います。

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