見出し画像

台湾が提唱する”解封指数”

解封指数:医療の対応能力を評価する指数

解封指数={陽性者数÷(回復した人数×(1-致死率))}-1

1以下が目安。理想は0.1とのこと。開封指数ではなく、解封指数。

基本再生産数(R0: Basic Reproduction Number)

感染症に対して、その感染症に対する免疫を持たない集団にその感染症を最初に持ち込んだ一人の感染者が、感染力を失うまでに(免疫の獲得もしくは死亡により)、何人に感染させるかを数値化した感染性の指標です。(参照:https://jeaweb.jp/covid/glossary/index.html)

以下、Chinatimesより。

台湾の解封指数0.07

新型肺炎の流行が鈍化しつつあり、世界的な回復率が40%を超えています。しかしまだワクチンがない状況で、限定的にでも国境を開けるにはどうしたらよいのでしょうか? 国立台湾大学公衆衛生学部副学長のChen Xiuxi氏は、5月26日に参照データを2つを提示し、1つは「解封指数」が1未満であり、もう1つは「基本再生産数(R0値)」が1未満であることです。その基準が制限解除の目安になります。そして台湾の現在の解封指数は0.07であり制限解除できる数値です。

Chen Xiuxi氏は世界の流行状況を分析し、中南米はまだ数値の基準をクリアしておらず、ペルーのR0値は4.42、ブラジル2.20、ロシア2.1、インド1.9となっており、解除できないものです。 米国での流行は非常に変動的であり、ニューヨーク州のR0値は3.84、アリゾナ州は2.33、ミシシッピ州やテキサス州は一度1を下回りましたが、再び上昇傾向となっており、まだ警戒が必要です。

イタリアについては、R0値が0.3、フランスのR0値が0.6となっており、小規模な感染が発生しているものの、制御は可能な範囲です。 オーストラリアのR0値0.44は非常によくコントロールされており、最近ではファストフード店での集団感染などの小さな波はありますが、症例は多くはありません。 ニュージーランドではR0値が0.11であり、すべての措置が緩和され追跡アプリでデータが管理されています。

Chen Xiuxi氏は「解封指数」、つまり「陽性者の数/回復した人の数×(1-致死率)-1」という式を提案しており、1未満であれば解除可能とみなすことができます。 解封指数は、診断数や死亡数だけでなく、重篤な病気を治療するための医療エネルギーである回復数にも目を向けています。 台湾の封印解除指数は0.07であり、解除できるものとなっています。

式によると、現在の世界の解封指数は1.52であり、まだ油断できませんが、Chen Xiuxi氏は、6月末には1を下回ることができるはずだと考えています。

Chinatimes
https://www.chinatimes.com/cn/newspapers/20200527000492-260114?chdtv