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美的感覚のマトリクス

美的感覚の2軸

やはり美的感覚はどんな課題解決でも重要だと感じている毎日です。
でも、その美的感覚に読み書き能力のようなリテラシーが必要な場合があるので訓練が欠かせません。

直感的で目に見えるものであれば、リテラシーがなくても「いい」と感じるならそれで良いのですが、目に見えないものであれば、それなりに読み解く力がないとわかる人とわからない人に別れてしまいます。コミュニケーションという観点で見ると、互いに歩み寄ることができなければ一つの世界観を作ることが難しいと思います。仮に基準が統一されていれば(リテラシーによってある程度共通化していれば)、良い方向(美的感覚としてポジティブな軸)へ進むことができると思います。

美的感覚の軸1
(+)表層的
:感覚的で直感的なものが対象
(ー)深層的:知的・思考的なものが対象

美的感覚の軸2
(+)視覚的
:物理的に見えているものが対象
(ー)構造的:物理的には見えていないが構造自体が対象

これをマトリクスにすると以下の図のようになります。

【右上】表層的×視覚的:目に見えるものを直感的に感じる美しさ
【左上】表層的×構造的:
構造や情報に対して直感的に感じる美しさ
【右下】深層的×視覚的:
文章など目には見えるが文脈の深層的な美しさ
【左下】深層的×構造的:
概念や思想など目に見えない深層的な美しさ

もちろん、各象限の中でもその人の文化、習慣、背景によって意見が分かれると思います。でも好みということだけで片付けるものでものなく、ベースとなる美的感覚(一階)は共通しており、応用的な二階は文化の影響や好みによって良い悪いの感覚が分かれると感じています。

美的感覚が救う課題解決

「情報が整っていて誰から見てもわかりやすい」(左上:表面的*構造的)といったことや、「文章の表現や順番による作用などが効果的」(右下:深層的*視覚的)と言った一見、美的感覚として気付かないような部分も重要だと思います。目に見えないがゆえに、それが美しいかどうかの判断がぶれやすく、でも情報の交通整理がスムーズであったりと結果的に多くのコミュニティの中で機能しているようなものです。

それらの美的感覚がないとその方向へ導くリードができないので、リテラシーが必要というわけです。フォロワーは判断はできないけれども、リードされた結果を体験するとやはりそれに対して美的感覚を感じることができるのです。

これらの視覚的・構造的・表層的・深層的、特に見えなくてわかりずらい深層的な美的感覚が世の中で機能していけば様々な課題解決につながると信じています。