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【各国の普及率】コロナ追跡アプリ

01 はじめに

人口の60%普及が必要と言われていますが、これを達成している国がないため批判の声がある。しかしこの60%解釈は誤解があるとのこと。この数値の根拠となったオックスフォード大学は普及率に関わらずある程度パンデミックを減速させることを示しており、「接触者追跡アプリは普及率がどのレベルにあっても効果がある」ことを示しています。

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”MIT Technology Review”
https://www.technologyreview.jp/s/208404/no-coronavirus-apps-dont-need-60-adoption-to-be-effective/

グラフによると、たしかに普及率56%の場合、完全に感染拡大を抑え込んでいます。しかし普及率28%であっても効果は見られそうです。仮に14%であっもないよりは効果が見込まれています。

56%

MIT Technology Reviewによると、スマートフォンの全ユーザーの80%がアプリをダウンロードして使えば、他の防止策がなくても、それだけでパンデミックを十分に抑制できるだろうと論文で述べられています。スマホユーザーの80%とは、スマホを保有している可能性が低い人を除外すると全人口の56%に相当する数字。

02 各国の普及率

・アイスランド 40%(※1)
・シンガポール 30%(※2)
・オーストラリア 20%(※3)
・ドイツ 8%(※4)
・イタリア 3.5%(※5)
・フランス 2%(※5)
・インド8%(※6)


03 取得方法

「GPSやスマホの位置情報を利用」
中国:入店時に提示
インド:データは政府に集約
韓国:移動経路を公開
台湾:隔離対象者をアプリで管理
香港:海外からの渡航者にリストバンドを着用させ移動を管理
タイ:空港に到着した人に追記アプリのダウンロードを義務付け
マレーシア:中国のアプリを参考に開発

「Bluetoothによる接触情報を利用」
・日本:政府はデータを集約せず
・シンガポール:感染者との接触情報を管理、政府がデータを集約
・オーストラリア:保険当局のみデータにアクセス可能

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60123700Y0A600C2FFJ000/

04 参照

※1:https://www.technologyreview.jp/s/208404/no-coronavirus-apps-dont-need-60-adoption-to-be-effective/
※2:https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200619/mca2006191842029-n1.htm
※3:(4月26日より開始):https://news.nissyoku.co.jp/news/yamada20200511050815666
※4(6月16日より開始初日数値):https://japan.cnet.com/article/35155527/
※5(共に6月上旬より開始):https://japan.cnet.com/article/35155527/
※6 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59283280Z10C20A5000000/

追記(ダウンロード数 7/20時点)

日本の追跡アプリCOCOAは、6月のリリースから1ヶ月がたち、ダウンロード数769万(2020年7月20日時点※)とのことで、約6%の導入率(ネット利用者のうち約9%)になります。

参照:https://www.asahi.com/articles/ASN7N6DX4N7NULFA028.html