見出し画像

需要と供給のバランス崩壊

需要と供給のバランスが崩れることによって、奇妙な負のエネルギーが生まれるなと思った話です。ホルモンバランスの変化で体調を崩すのと同じような感じかなと思ったり。

人気のラーメン店とか人気のレストランとか、色々人気な商品が世の中にあると思います。先日、人気のパン屋でパンを買おうと思ったら、すごい行列だったので一応並んでいたのですが、ちょっと変なエネルギーを感じました。

「整理券とか出せばいいのに」「オペーレーションを効率化したらいいのに」とか、その商品(この場合、パン)が買いたくて並んでいる本来ファンである人たちが「待つこと(捉え方によっては、待たされること)」によって不信感が出てきたのです。(実際、この場合、1時間単位で待つので10分とかではないです)

店側としたら、並んで欲しいとは頼んでいないですし、作った分しか売上にならないので、必要以上に並ばれて途中で売り切れても、誰も特をしない状態です。

そこまでして買いたいのか?!

という声が聞こえてきそうです。変なファン心理なんだと思いますが、せっかく来たし、とか、予定の合間でよっただけ、とか、ファン側の都合もあったりします。並んでいるので意地もあります。でも、他にも人気パン屋はありますし、パンだけでなく人気店は色々あります。通常はどうコントロールしているのでしょうか。

この辺が提供する側の供給と、買う側の需要のバランスが微妙なところなのだなと思っています。

店側としては、量や時間帯によって、売上に繋がらないのであれば、無駄に新規客にアピールするような告知は避けたほうがいいかもしれませんし、未来の顧客につなげる目的があればSNSやチラシやコラボなどの販売促進を続ける必要があるかもしれません。

けれど、頼んでもいないのに並ぶ本来のファンから印象を悪くしないように、ならべく無駄に並んでもらわないような工夫を店側としても対応せざるを得ないということなのかもしれません。すごくこじんまりやっているお店は、量がもともと少ないので、客側も諦めがつくというか、最初から期待していないので並ばなかったり、買える曜日を少なくして(開店時間を縮小して)、適切な量を適切な顧客に買ってもらうということなのかもしれません。それで採算が合うかは別ですが。

ある程度、量を提供できて顧客側も手に入りそうな絶妙なラインだと買う方も過剰に並んでしまうので、この需要と供給のバランスが合わなくなってきます。

このように、せっかくの人気商品が勝手に負のエネルギーを生むという現象が起きるので人気商品を売ればいい、ということでもないのが難しいところです。このバランスを取るのは、なかなかコントロールできないので、おもしろいところでもあるなと思った日でした。