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無料で読める『大切な時間』

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2006年の暑い夏の日、全身痙攣を起こし救急搬送。その後、体に異変を感じるが病名はつかず、2011年に突然手足が自由に動かなくなり、2ケ月の入院を経て難病と判明。退院後も、自力で… もっと読む
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記事一覧

あとがき

 この本を出版するにあたり、自己満足では無いのか、家族の事を全て話す事で傷つく人はいない…

ありす
4年前
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自己紹介

著者 ありす 和歌山県出身、現在兵庫県在住 お喋り好きでちょっぴり凶暴な私と暮らす、9歳…

ありす
4年前
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大切な時間

 まだ、操作が不慣れで少しずつですがUPしていきますので、是非ご興味ある方はご覧ください。…

ありす
4年前
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転勤族 1

 我が家は4人家族。4歳違いの娘がいる極普通の平凡な家庭で、世間一般的でいう転勤家族です。…

ありす
4年前
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転勤族 2

 お盆帰省後の寝不足でイライラしながらも、暑い中で部屋のカーテンを洗おうと手を伸ばして外…

ありす
4年前
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転勤族 3

 処置を終え、ストレッチャーでベットまで運ばれた時、目にした不安そうな友人の顔は一生忘れ…

ありす
4年前
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リストラ 1

 リーマンショックで、世間では失業者が増加傾向にあるとニュースで取り上げられていた頃、我が家では何の問題もなく平和な生活を送っていた。テレビを見ながらまるで他人事のように、「職を選んだら仕事は見つからないよ」と夫婦で同じ感覚だったのだろう。  愛知に転勤で移動し、1年が過ぎようとしていた初夏だった。この頃から、我が家に想像もしていなかった事が起こり、ガラガラと音を立てながら人生設計の歯車が壊れ出した。ある日、 「今日は部長面接が社員全員あるらしいわ。不景気だし嫌な話だろうな」

リストラ 2

 会社の希望退職書類締め切り日まで、本人は随分悩んでいる様子だった。46歳での転職の厳しさ…

ありす
4年前
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反抗期 1

 主人が転職し、兵庫県で生活するようになり中学を3校目になる上の娘は、不安も不満も限界に…

ありす
4年前
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反抗期 2

 それからは娘に向かい合って、色んな思いや気持ちを聞く機会を増やした。親の都合で転校し、…

ありす
4年前
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続く不安 1

 一旦おかしくなっていた親子関係も少しずつ修復して来たが、主人は違うところで一人苦しんで…

ありす
4年前
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続く不安 2

 1ケ月後に検査結果が出て、ポリープが悪性だという事が告げられた。検査の重要性やストレス…

ありす
4年前
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発病 1

 整形外科を受診したのは混み合う土曜日。 病院で事情を話し、すぐにCTやレントゲンを撮って…

ありす
4年前
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発病 2

 翌週主人が休みを取ってくれ、紹介先の病院受診に出掛ける事になった。まずは神経内科で受診。手足をコンコンし立ったり座ったり歩いたりと、診察室内で色んな検査をし脊髄空洞症ではないと判断され、続いて脳外科に移動する事になった。画像から判断して腫瘍の確立が極めて高いとの説明を受け、一旦帰り数日後に造影剤を入れて2度目のMRIを写すことになった。検査日までは家で安静に過ごして待つようにという事だったので、職場に報告に行き、お仕事を休ませてもらう事になった。  勤務していたクリニックの