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オープンワールドサバイバルクラフトゲームにいる要素、いらない要素

「オープンワールドサバイバルクラフト」(以下"OWSC")とは、Steamのタグである。その名の通り、オープンワールドで道具や建物をクラフトし、サバイバルするゲームにつけられる。
例を挙げると『ARK』や『Green Hell』、『Valheim』や『Raft』、『The Forest』および続編の『Sons of the forest』などがそれにあたる。また『Minecraft』などのサンドボックスゲームや『Terraria』や『Don't starve』などの2Dゲームも(解釈次第では)含まれる。
これらのOWSCゲームにおいて、「スタミナ」「アイテムの重量制限」などのプレイヤーの行動を制限したり難易度を上昇させるための要素が存在する。しかし、それらは本当にゲームを面白くしているのだろうか?いちプレイヤーとして正直な感想を述べたいと思う。

①食事システム

Redbeet Interactive『Raft』

ほぼすべてのOWSCに含まれている要素。食料を食べないとスタミナが減ったり最悪死んだりする。
いる。
ゲーム序盤の食糧難から、探索や農業によってだんだんと安定していく過程がOWSCの醍醐味だと思う。素材や調理方法が多いとよりよい。
罠や釣りで簡単に食料を手に入れられるようにすれば、カジュアルに楽しめていいと思う。

ちなみにアマゾン熱帯雨林で生き抜く『Green Hell』というゲームでは食べ物ごとの栄養素まで実装されており、炭水化物・タンパク質・脂質・水分・エネルギーのバランスをとることが重要となる。一見面倒なシステムに見えるが、バナナがいたるところに生えていたり脂質たっぷりの実が落ちていたりと絶妙なバランスを保っており、リアルさと手軽さが共存している。

Creepy Jar『Green Hell』

②食料の腐敗

Endnight Games『Sons of the forest』

いらない。遠征がしにくくなる。
また建築等に専念しようと思っても合間合間に食料生産をしなくてはいけなくなるので、ストレスを感じてしまう。
もし腐敗要素を導入するなら、干物や燻製を実装して消費期限を延ばせるようにするなどの工夫が必須だと思う。

ちなみに『Green Hell』でも食料が腐敗するが、腐敗までの時間が分単位で表示されるうえ、腐った食料をそのまま肥料にしたり蛆虫を取り出して有効活用できたりするなど、単に「腐敗」で終わらせない工夫がされている。


③スタミナ

SQUARE ENIX『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』

あんまりいらない。
特にダッシュに制限がかかると広大なマップを探索するのが面倒に感じてしまう。さらに武器や道具を振るアクションやジャンプでもスタミナが消費されてしまうと戦闘のテンポが悪くなる。スタミナが減りにくくなるアイテムなどがあれば、少しは快適になるかも。

ちなみに『Green Hell』にもスタミナがあるが、ジャングルで無暗にダッシュすると危険なのでさほど気にならない。


④建築

Endnight Games『Sons of the forest』

いる!!!!
これが楽しみでOWSCをやっていると言っても過言ではない。家具や装飾品はあればあるだけよい。
ストーリーをクリアした後も、建築を極めるというモチベーションでプレイできるしコミュニティも活性化するので、全OWSCゲームは建築要素に力を入れてほしいと思っている。

その点『Green Hell』は木・竹・土を使った建築をすることができる。水上の基地やツリーハウスなど、自由に建築ができるので建築好きにもぜひお薦めしたいゲームだ。

Creepy Jar『Green Hell』

⑤装備の耐久値

Coffee Stain『Valheim』

ない方が嬉しい。
装備が壊れるストレスと新しく作る面倒くささが組み合わさったところで何も生まれない。クラフト素材を軽くしたり修理ができるようにしたりするなどの調整があればいいと思う。

ちなみに『Green Hell』も武器・防具ともに耐久値が設定されている。その分、クラフト素材は手に入れやすくなっているので、ガンガン使うことができる。


⑥スキルシステム

Coffee Stain『Valheim』

キャラクターの走りこみによってスタミナが減りにくくなるなど成長要素を組み込むゲームも多い。
あんまりいらない。
どうせコントローラー固定で放置育成されるんだから最初から無くてもいいんじゃない?と思う。

ちなみに『Green Hell』では、道具を作るたびに熟練度が上がり耐久値が増えるというシステムが採用されている。これぐらいがちょうどいい。


⑦怪我・病気

Creepy Jar『Green Hell』

ゲームによりけり。適切な治療が必要になっているとゲームに深みが出ていいと思う。(MGS3のCUREのように)
逆に怪我のデバフ効果が弱いと回復薬と自然治癒でゴリ押されがち。

Green Hell』には裂傷や擦傷、寄生虫や細菌感染、栄養失調から睡眠不足まである。それぞれの症状に適した治療方法や植物があり、何を使えば治るのか模索していく過程が楽しい。

Creepy Jar『Green Hell』

⑧重量制限

Coffee Stain『Valheim』

いらない。
Death Stranding』みたいに運搬がメインのゲームで運搬の手段も豊富にあるならともかく、基本的に徒歩移動のOWSCにおいてはストレスでしかない。ゲームの中盤以降で金属加工が必須になるくせに、鉱石類が重めに設定されてあると最悪。所持数制限くらいで留めておいてほしい。

Green Hell』にも重量制限はある。これはちょっと不満点。


⑨動物の飼育

Redbeet Interactive『Raft』

いる!
愛玩動物がいると生活が豊かになるし、頑張って生存する理由にもなる。動物から食材が採れたり、落とすフンが肥料になるとなおよい。

ちなみに『Green Hell』ではカピバラやペッカリーを育てることができる。最高。
餌を集めるために草を刈りまくっていたら拠点の裏山がはげ山になった。

Creepy Jar『Green Hell』

⑩寒さ対策

Endnight Games『Sons of the forest』

寒冷地に入ると寒さでスタミナが減ったりする。装備を整えないとまともに探索できないので、ゲームの中盤・終盤に来ることを想定されてることが多い。
装備の脱ぎ着が楽なゲームならあってもいいが、やっぱり全天候対応主人公が一番楽。
一番キツいのは、季節の概念があり強制的にマップ全体が冬モードになるゲームだ。水・食料は手に入らないわ拠点から離れると凍えるわ、何もいいことがない。

ちなみに『Green Hell』はアマゾンが舞台なので、寒さに悩まされることはない。

Creepy Jar『Green Hell』

⑪水中探索

Redbeet Interactive『Raft』

これはプレイヤーによって評価が分かれると思う。私は苦手。
特に呼吸の限界ギリギリまで潜らないといけない場面があると精神的にしんどい。ダイビング用の装備があればまだ耐えられる。
それに陸上ほど体の自由が利かない水中で出くわす敵(多くの場合サメやワニ)も怖すぎるので、潜らないで済むのであればそれが一番いい。

『Green Hell』で水中を探索することはほとんどない。
むしろピラニアや毒針を持つエイがいるので水場からは離れた方がいい。


⑫火に関するあれこれ

Klei Entertainment『Don't Starve』

リアルな火起こし
→あったら嬉しい。無限ライターも楽だけどね。

雨で火が消える
→リアルでよい。建築の必要性も高まる。ただ遠征してるときは大変。

たき火の上に立つとダメージを受ける
→いる。ゲームでたき火が出てきたらつい試してしまう。

煙で燻されて呼吸ができなくなる
→実装されていたら凄いと思う。建築にも工夫がいるので面白い。ただValheimでしか見たことない。


⑬デスペナルティに関するあれこれ

アイテムが死亡地点に散らばる
→やめてほしい。拠点から遠いところで死ぬと面倒だし、崖下など回収不可能な場所に散らばってしまうと絶望する。アイテムを所持したままリスポーンするか、せめて墓にまとめておいてほしい。

死んだ場所がマップ上に表示されない
→やめてほしい。アイテム回収という行動は全く生産的でないからこれに時間をかけたくない。

死んだら所持アイテムがいくらか減る
→やめてほしい。特に有限の素材が永久的に失われてしまうと不安になる。

極論デスペナルティなど無い方がいいが、どうしても実装するなら「所持アイテムが少し散らばる(回収可能)」くらいがいいと思う。


⑭友好的なNPC

SQUARE ENIX『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』

いたら嬉しい。
商人としてアイテムを売ってくるだけでも嬉しいし、食料生産や素材収集を手伝ってくれたらもっと嬉しい。
ただOWSCの世界観は基本的に遭難・ゾンビ・アポカリプスのどれかなので、それらの世界観に矛盾なくNPCを登場させるのは難しそう。

ちなみに『Green Hell』には友好的な民族のNPCがいる。
定期的に携帯食料(消費期限めっちゃ長い)をくれるのでとても助かる。


⑮マルチプレイヤー対応

絶対いる!!!!
フレンドと一緒にするOWSCゲームほど楽しいものはない。役割を分担して生活を安定させたり、一緒に未知のエリアを探索したり、時には悪戯をしたり…
協力してストーリーをクリアしたときや巨大な建築物が完成したときの達成感は格別。これから仲良くなりたいフレンドと一緒にするのもおすすめ。

その点『Green Hell』はマルチプレイヤーに対応。フレンドと広大なアマゾン熱帯雨林を探索し、迫りくる脅威と戦い、絆を深めよう。



以上が個人的に思う「OWSCゲームにいる要素、要らない要素」である。
なお、本記事で「いらない」とした要素も、リアルなサバイバル体験の演出やヌルゲー化の阻止という面では必要な要素なのかもしれない。
何事もバランスが大事だと思う。

そんなことより、この記事を最後まで見てくれた人はあるゲームをプレイしたくなっているのではないだろうか。

・アマゾン熱帯雨林でリアルかつシビアなサバイバル経験
・美麗なグラフィック
・重厚なストーリー
・多種多様な植生・動物
・自由度の高い建築


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(2023年4月29日まで)

ステマではないです。

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