日本ダービー2023予想

今年の展望

今年はついにディープ産駒の出走がなく、種牡馬の覇権を争う戦国時代の元年と言ってもいい年になると感じている。近10年のダービーのほとんどをディープ産駒が勝ち、それ以外はキンカメとハーツクライと特定の種牡馬しか勝てないレースだった(それだけブラッドバイアスが強いレースとも言える)
今年の出走馬の血統を見ると近年ダービー向きの血統馬が少なくこれまでと変わった傾向が出てくるのか、それとも数少ない向いてる血統の馬が好走をするのか来年以降に向けても注目。
土曜日の東京芝の傾向見るとCコースに変わった割に差しが効くというか上がりが使えないと上位には来れない印象で、枠も外枠が多めだった気がします。特にここ2~3年の冬開催以外の東京は末脚勝負(先週のオークスも穴を開けたのは後方待機の馬)なのでダービーは内枠先行が穴を開けるっている考えはもう古いのかなと思います。ここ2年のダービーも差してくる馬が上位を独占してますし傾向が変わってることを多くの人がまだ掴めてない段階は旨味が多いのかなと思います。

予想

◎ 2:スキルヴィング

父キタサンブラックは昨年2着のイクイノックスと同じ。母父シンボリクリスエスは本場と同じく青葉賞経由でのダービー2着。
血統面の評価としては父系はSS系なので瞬発力という面は及第点可と思います。母父がロベルト系のシンボリクリスエスになるわけですが近年だと今年から産駒デビューのレイデオロが同じく母父シンボリクリスエスになります。キタサンブラックは欧州系の持続力やパワーといった要素がある母系とつけると切れ味のある末脚を出せる馬が出てくる印象があります。
本馬は母母父にアドマイヤベガがおりそこから東京向きのトニービンも引いてきている点が魅力的です。
次にデータ面ですが、継続騎乗は加点要素で、青葉賞からの勝ち馬がいないというのが減点材料に感じますが、これは受け売りになりますが、青葉賞を使ってダービーに出る馬の大半は仕上がりが遅くなんとかダービーの出走権が取れたという馬が大半です。スキルヴィングは2月に1勝クラスを勝ち上がっていてその時点でダービーから逆算したローテで組んだという陣営のコメントもあったので決してなんとかダービーに間に合わせた馬ではないという点とこれまで青葉賞を勝ってからダービーで2着になった馬はその後の活躍している馬が多くそういったスケール感という点でもこの馬にはあるのかなと思います。

○ 13:シーズンリッチ

今年の出走馬の中で最も近年のダービートレンドに近い血統はこの馬だと個人的には思っています。
父ドゥラメンテはダービー馬で先週のオークスを勝ったリバティアイランドと同じでその他にも多数のG1馬を排出しています。早逝が本当に惜しまれる名種牡馬だと思います。母父にハーツクライで母母父が去年のドウデュースと同じAPIndy系で母系がダービー血統のトレンドでそこにドゥラメンテの配合なのでダービー向きの血統として整えられているかなと思います。
次にデータ面ですが、毎日杯を上がり2位で1着からの参戦は一昨年のダービー馬のシャフリヤールと同じローテになります。乗り替わりになりますが、新馬と未勝利は戸崎Jが手綱を取っているのでテン乗りよりかはいいかなと思います。毎日杯勝ち馬の割に舐められたオッズなので刺さればデカいなと思ってます。

▲ 11:ハーツコンチェルト

3番手評価は青葉賞2着のこの馬。血統を見ると2010年代後半のダービー血統だそうです。最近のトレンドは米国的なスピードの持続力に少し欧州的な馬力要素を加えていくのがいいようです。僕は血統はにわかですが、参考にさせていただいている某血統予想家の方と一昨日くらいに見つけた競馬血統系VTuberの方が共通の見解だったのでトレンドが移ってきているのかなと思います。ただ今年のメンバーでは向いている馬が少ないので昨年や一昨年よりかは不利ではないかなと思います。
この馬の戦績を見ると左回りの大箱コースでは上がりをしっかり使えて好走している点はいいと思います。松山Jが継続騎乗というのもいいかなと思います。

△ 5:ソールオリエンス、7:フリームファクシ、14:ファントムシーフ

ソールオリエンスは皐月賞を上がり最速で1着、前走皐月賞で1~3枠などデータ的には買える要素が盛り沢山な上に馬番5は三冠馬を生む馬番でもあるので色々揃ってるなとは思います。母父Motivatorはタイトルホルダーと同じで最近熱い母父の1つかなとは思います。ただダービーにおいてサドラーの血が入った馬が勝てていないというところが気になりこの位置での評価になります。ただMotivatorの母父はGone Westなのでミスプロ的軽さはある程度ありつつ欧州的な持続力を持っているところからは近年のトレンドには近いのかなとは思います。
あとは皐月賞の勝ち方で過剰人気している感も感じます。あの馬場で考えればハイペースで前が崩れたレースを差したので展開が向いた面はありますし、今までのレースが2~3Fの瞬発力勝負しかしたことないのも気になります。近年のダービーはどちらかといえば4~5Fの持続力勝負になる傾向なのでここらへんのマイナス要素を考えるとこのオッズで強気には出れないかなという感じです。
フリームファクシは乗り替わりのテン乗りが減点材料ですが皐月賞で5人気以内で前走1桁着順なのでデータ的にはプラス要素も多いです。皐月賞は馬場が向かなかった結果だと思いますし、これで人気が落ちているならここは買い時かなとも思います。
血統面は強調できるほど良くはないですが今年のメンバーの中では標準くらいの血統かなと思います。
ファントムシーフですが、この馬も同じく乗り替わりのテン乗りは減点材料です。ただこの馬もソールオリエンスと同じく皐月賞で後方から速い上がりで好走という点はデータ的には○です。あとは不利や落鉄もあったのでギリギリ3着というところでしたが、実際はもうちょっと差はなかったのかなと思います。あとはこの馬は非常に挑戦的なインブリードで実質2×2のインブリードが入ってる訳ですが、よく言われている気性の荒さだったりはないのかなと思ってます。この馬もサドラー持ちなのでソールオリエンスをサドラー持ちで評価下げるならこの馬も同じく評価は控えめにしておく必要があるかなと思います。

☆  1:ベラジオオペラ、18:サトノグランツ

ここらへんは抑えなので短評を。
ベラジオオペラは正直1800までの馬だと思うので1枠1番でなければ消してます。一応前走皐月賞で5人気以内のデータはクリア。昨年のアスクビクターモアやロジャーバローズ的な競馬ができればワンチャン。
サトノグランツはもうちょい評価上げたかったけど大外枠と血統的にアルゼンチン牝系が本番で一歩足りない感じが多いこともあり抑え程度。京都新聞杯組は好走馬はすべて1枠1番からなのでそこらへんもマイナス。


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