見出し画像

IQの低い物書きのアリさん(20)

【完全に創作のフィクションとしての読み物も書いていくことにしました。創作ですので、当たり前ですが登場する人物は実在しません。モデルとなった人物も当たり前ですが実在しません。ものすごくテキトウに書いている「落書き」に近いものだからです。文脈を深く考えず、ただ直感的に「息抜き」で書いているものです。】


「抜けっ!抜かぬかっ!」


突然、穴田魔絵の重厚な木製のデスク脇に置いてあるラジオデッキから音声が流れた。

♪♪♪
「拙者は中国軍の蓮宝(れんほう)と申しまするっ。お命頂戴致しまするっ。」
蓮宝は、刀を鞘(さや)から抜いて、高市軍の女くノ一の琴絵の前に立ち塞がった。

琴絵は、乳飲み子を両腕で抱き抱えていた。
琴絵はふと、たわわな張りのある右側の乳房を露わ(あらわ)にし、薄紅色の突起した右乳首を稚児に咥えさせ、授乳しながら、諭すように言った。
「いいえ、抜きませぬ。断固、抜きませぬ。
見ての通り、わらわには乳飲み子が5児おりまする。
さらに今、このお腹に、もう1人、御霊(みたま)が宿ったばかりでござりまする。
わらわは、6児の稚児を日本武尊(やまとたける)に、あるいは大和撫子(やまとなでしこ)にしなければいけない使命がありまする。
わらわが死ねば、誰がこの子らを生かせていけることでありましょう。
【堅忍不抜】の魂で死守致しまする。」

蓮宝は絶叫した。
「抜けっ!抜かぬかっ!」

琴絵の背後で寝かせられていた4児の稚児が一斉に「ワァーンっ」と泣いた。女くノ一の琴絵は、鞘(さや)に手を付けようとは一切しない。
蓮宝は、ふうっと安堵のような溜め息をついて、刀を鞘(さや)にスッと納め、踵(きびす)を返し、退散した。
敵といえど、刀を鞘(さや)に納めている丸腰の人間を切りつけるわけにはいかない。
それが日本の武士の暗黙の礼儀というものである。♪♪♪



鬼頭魔蘭は言った。
「大河小説『女狐早苗くノ一女忍物語Ⅰ』の朗読をやっていますね。おねいちゃんは昔から日本の大河小説が大好きよね。」

穴田魔絵は言った。
「昔の日本の武士(軍人)は、必ず、自分の所属している組織名と自分の名前を、敵の相手に大声で名乗ってから戦闘をしていました。
それは、自分という命が生きていくためには、他人(敵)の命を戴かなければいけないという万華の心(※この読み物では和心のこと)に反してしまった自責の念による、最低限の礼儀でした。」


コンコンっ。
秘書の智子@が、社長室のドアをノックして言った。「プレジデント(社長)、何かお呼びでしょうか。」

社長の穴田魔絵は、重厚な木製のデスクの上に置かれた一枚の履歴書を見ながら言った。
「田邑智子(たむらともこ)、早稲田大学文学部卒業、平成✕✕年7月4日生まれ、生家(家業)は文房具店で主に舶来品の万年筆の販売をしており、跡を継ぐことも可能ですが、さまざまな未知の経験をして、それを糧に、将来、ベストセラー作家になりたくて貴社を志望しました。」

智子@はちょっと狼狽して言った。
「ど、どうされたのですか!?
それは、入社した際に私が提出した履歴書ですね。」

穴田さん(穴田魔絵)は言った。
「智子@さんは当社の面接に来られた時、オーソドックスなスーツに、ロック歌手が舞台で履いているような丈の長い厚底のウエスタンブーツで来られましたね。
なんてボケた子だと思いましたが、私は直感的に、なんとなく他の子と少し毛色の違う、キラッと光る原石のようなものを感じたのです。ゆえに採用とさせて頂きました。
今では、その直感は大正解だったと思っています。
智子@さんようなZ世代の子は、どこか間(ま)が抜けていてフツウなのです。」

智子@は一瞬、猩々(しょうじょう)のように顔を赤らめて言った。
「お、お手数お掛け致しましたっ。」

アメリカ合衆国ペンシルペニス州にある、世界最高峰のペンシルペニス大学・獣人間部・大学院に留学中で、日本に帰国していた鬼頭魔蘭(穴田魔絵の妹)は言った。
「智子@さん、お久しぶりです。
じつは、おねいちゃんは、東京駅から歩いて数分の一等地のビルに、動画を配信する番組を放映するスタジオを新たに作ったのです。
イルミナティや腐敗した国家権力による検閲にも負けない、ビジネス保守によるプラットフォームでもない、誰もが本当に自由に言論が出来る、未だかつて存在しなかった、前代未聞のプラットフォームのスタジオを作るのですね。」

穴田さんはなんとなく言った。
「そのスタジオの運営に、全く人手が足りてなくて、智子@さんにも手伝って貰おうかと思っていました。
智子@さんは確か大学では混声合唱団にも入部されておられたようなので、動画のナレーター担当もいいかとも思いましたが、智子@さん、わりと滑舌が悪いですからね....。」

智子@は齧歯類(げっしるい)のハダカデバネズミみたいな前歯をちらりと見せて言った。
「じ、じつは今、前歯の矯正中なんですっ。期待に添えなくて申し訳ありませんっ。」

ハダカデバネズミ

穴田さんは、お気に入りの金子眼鏡のレンズの内側にある、黒目の大きな瞳をぱちくりして、淡々と言った。「.....ナレーターは花形なのですが、なかなか成り手が現れそうになくて、ホストの私がとうぶん、ナレーターをすることになりそうですね。」

穴田さんはさらに淡々と言った。
「今や日本国民の4割は貯金ゼロの無一文で、男性の3割は低所得すぎて結婚すら出来ないという有りさまです。
かつての広大無辺の、無敵の大日本帝国は、貧乏なネズミ男しかいない、ネズミ男の国と成り果てたのです。
ここ数年は、岸田という貧乏神がこの日本のトップに悪夢のように居座り続けたから余計にです。
一国のトップ(首相)というのは、神の力を持っているからトップになっているのです。神と一緒です。問題はその神が貧乏神なのです。
岸田の顔を見てごらんなさい。耳とアゴが尖っていて貧相で、ネズミ男そのものです。
漫画の北斗の拳だと、ケンシロウではなく、極悪非道のラオウに、姑息な奴なぞ我(われ)の部下にも要らぬわ!と真っ先に一撃で粉砕されるタイプです。
一兵卒以下です。」


【この記事は完全に書きかけですが、公開しておきます。続きは来週末以降になります。】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?