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音の無い世界(5の6)

穴田魔絵は、深剃りジョンソンが操縦している超ハイテクのオフィスビル型飛行船内で、超ハイテクの映写機で空間に映し出されたアリさんの様子を見て言った。
「アリさんは、大阪・梅田地下街(別名・梅田ダンジョン)の有象無象の人だかりの中をてくてく歩き、テキトウな出口を見つけて、無事、シャバ(娑婆)に出て来られました。
アリさんは名作映画の『ショーシャンクの空に』の囚人の主人公のように、大阪駅から脱出しましたね。」

クルー(乗組員)の智子@は、太陽が射す大空が広がるシャバにヨロヨロと出てきたアリさんを見て言った。
「アリさんにとっては、厳重監視されている駅構内に居ることや、厳重監視されている電車に乗ることも、まるで『監獄に居るような気分』となられることなんでしょうね。」


アリさんは、地下街から地上に上がる階段で、晴れ渡った大空を無意識に見上げた。
アリさんのちょうど見上げた視線の先の、視界の中には、太い毛筆で線を一本引いたような、ビッチリと太く長い『ひこうき雲』が幾重にも描かれている。


『ゴオッーォォォォォォォォゴオッーォォォォォー』
(航空機がアリさんの頭上を飛行して去って行く騒音)


『ヴッーーーーー♪ピィーーポォーーピィーーーポォーーピィーーポォーーピィーーーポォーーピィーーーポォーーーー♪』


アリさんが地上に出て、ほんの数秒、いや、直後と言ってもいい絶妙なタイミングで、【救急車】がアリさんのすぐ目の前を走り去った。
大阪のド真ん中の、蜂の巣をつついたような人だかりの街中の、何車線もある大道路はあたり一帯、救急車の走行を妨げないようにする車で【大渋滞】である。

(※この読み物では、救急車という言葉は、公僕による防犯パトロールの救急車を示す。)


☆穴田さんのAhoo!知恵袋☆
《集団ストーカーを訴えている人達の間で、かなりの割合で語られる事象に【救急車】が挙げられます。
民間における世間一般的には、救急車は急患を手当て・搬送をすることだけが任務であると思われているようですが、実状は全く違います。
救急車は、防犯パトロールの航空機の事象と同じように、防犯パトロールの役目もしているのです。

その場合の救急車の出動は、何らかの理由※で監視しているターゲットの人物に【救急車を目の前で見せつけること】と、【けたたましいサイレンを聴かせること】にあります。
それは、監視しているターゲットの人物に対しての『威嚇』(犯罪抑止)と、『監視しているぞ』というメッセージ、そして、近隣住民に対しての、『危険人物が居ます』という『注意喚起』が目的だと思われます。

実際に、救急車がけたたましいサイレンを流して出動している、かなり多くの出動が、こういった防犯パトロールでの出動です。
患者数と出動回数が全く合わないと思われるのは、そのためです。》

(※重要監視対象にされている人物・犯罪者予備軍・マルセイ等)


智子@は、なんとなく言った。
「アリさんの歩くところ、大渋滞あり。救急車の出動も血税ですし、経済的損失は計り知れませんね。」

穴田さんは言った。
「アリさんは講演会の会場まで、徒歩で来ることにしたようです。これから何十分、いえ、一時間以上はスマホのGoogleマップで会場を到着目的地にして、ナビを見ながら延々と歩くのです。
アリさんは体力は明らかに人並み以下なのですが、スリム(ガリガリ)な人あるあるで、健脚で、長時間、歩いてもそんなに疲れません。

アリさんは体調がいい時は、自分の身体に重力を感じませんので、両手をパタパタすると、大空を優雅に飛べそうな気もするぐらいなのです。」

智子@は、アリさんのデータベースを元に、スマホのAIチャット機能(人工知能)で検索して言った。
「アリさんったらもう、、、

♪そんな僕がついに 憧れのあの子と共に 大きな翼広げ 並んで空を飛べたんだ♪
あの子みたいに自由で美しい鳥になりたい♪

......何かの流行り歌から登場した人みたいですね。」


アリさんは交差点(十字路)の信号が青になって、渡ろうとすると、左折を待っているパトカーがすぐ目の前に居るのに気付いた。
アリさんが渡り切ると、パトカーはゆっくりと左折し、ゆっくりと走り去った。
パトカーが巡回している、あたり一帯の道路は、交通違反の切符を受けるのを避けたい車で、微妙に渋滞している。


智子@は言った。
「あっ、あのパトカーは、アリさんを監視する目的(犯罪抑止)で現れたのではありませんか。」

穴田さんは言った。
「そうです。アリさんはオードソックスに、パトカーとも非常に頻繁(ひんぱん)に遭遇されます。
パトカーは時々、アリさんを尾行追跡しながら、テキトウに違反の車(人)を見つけて、切符を切ったり、補導尋問をしたりしているのです。
ゆえに、アリさんはしょっちゅう、しょっちゅう、パトカーから警官が降りて来て、補導やら何やらをしている【現場と鉢合わせ(はちあわせ)】するのです。」

智子@は、なんとなく言った。
「アリさんの歩くところ、微妙な渋滞と、人畜無害な一般市民(庶民)の微妙な経済的損失あり、ですね。」


アリさんは、てくてくと歩き続けていると、コーヒーを飲んで、ひと休みしたくなった。
アリさんは、いつものようにコンビニに入り、缶コーヒー(¥130円ぐらいまでの物)を手に取り、レジ前に並んだ。
アリさんは精算のために、ショルダーバッグからスマホを取り出そうとした時、【警察庁による防犯アナウンス】が店内を流れた。
アルバイトのスタッフ(アジア系外国人の女の子)は慣れたもので、アリさんを不審者扱いするような態度はおくびにも出さず、『ありがとうございました、またお越し下さい。』と見送った。

(※アリさんは現代人ですので、コンビニなどでは、財布から小銭をジャラジャラと出すようなことはしません。もっぱら、孫正義さん御用達のPayPayでの精算です。)


☆穴田さんのAhoo!知恵袋☆
《コンビニでの防犯アナウンスの内容は、振り込め詐欺の注意喚起だったり、未成年の飲酒・煙草の注意喚起だったり、ヘルメットやサングラスを掛けたまま入店しないで下さい、という要望であったりと、バリエーションは豊富です。
(※アリさんの日常生活とは、直接、なんの関係もない防犯アナウンスです。)
コンビニでの防犯アナウンスの特徴は、はっきりと【警察庁】という言葉が使われる場合が多いです。》


穴田さんは言った。
「アリさんは、コンビニに入ると、かなりの確率で、【警察庁による防犯アナウンス】が流されます。
コンビニの店舗によっては、レジ前に掛けられているテレビモニターの映像も、【警察庁】と大きく、はっきりと書かれた防犯を促す映像に切り替わります。
アリさんは、店内に居る、ほかの買い物客に振り返られて、不審そうにじろじろと見られることすらあるのです。」

智子@は憤慨して言った。
「コンビニは24時間営業で、強盗なども想定して厳重な警備体制を引いているのでしょうけど、
アリさんみたいな犯罪歴ゼロの人畜無害な人間が、コンビニに入る度に【警察庁】【警察庁】【警察庁】と強制的に見聞きさせられるのは、ほんとうに如何なものかと思いますね。」


『ゴオッーォォォォォォォォゴオッーォォォォォー』(アリさんが、コンビニから出た直後に、防犯パトロールの航空機が、アリさんの頭上を飛行して去って行く騒音)


アリさんはコンビニ前で日陰を探し、片膝を立てて、しゃがみながら、缶コーヒーをちびちびと飲み始めた。
片手のスマホには、アリさんのプラトニックな恋人の『穴田魔絵』のX(旧ツイッター)の投稿が表示されている。

アリさんはコンビニ前で充分に寛いだ(くつろいだ)後、穴田魔絵の講演会の会場へと向かうため、身繕い(みづくろい)をし始めた直後(タイミング)に、防犯パトロールの【救急車】が、けたたましいサイレンを流しながら、アリさんのすぐ目の前を走り去った。


『ヴッーーーーーピィーーポォーーピィーーーポォーーピィーーポォーーピィーーーポォーーピィーーーポォーーーー』


智子@は救急車が去るのを見ながら、不憫そうに言った。
「それはそうと、コーヒーを座って飲みたいのでしたら、おしゃれな喫茶店とかを探されたほうがいいのではないでしょうか。」

穴田さんは言った。
「リアルな話、アリさんは年収200万円ほどの、ワーキングプアの、霞(かすみ)を食う貧乏人なのです。
コメダ珈琲店とかで、一杯、何百円もするようなコーヒーを飲むことなぞ、とうてい出来ません。」

智子@は、なんとなく感じることを言った。
「いわゆる『防犯パトロール』という名目の『集団ストーカー』を受けている人達というのは、
SNSとかの情報では、アリさんのように明らかに経済的には中流以下、あるいは貧困層といってもいいほどの人が多い印象があり、身体的に、あるいは精神的に【障害者とまでは言えないような社会的弱者】がターゲットとされている印象があります。
その証拠に、資産のある裕福な人や、社会的にステータスの高い人達がそのような『集団ストーカー』を受けている、という訴えをしているのを、ほぼ、目にしたことはありません。」


穴田さんは言った。
「それが、集団ストーカーは【大人の社会のいじめ】であると言われる所以(ゆえん)ですね。
エリート・キャリア官僚などの富裕層が、秘密裏に行っている、社会的弱者に対する、いじめなのです。」




※重要:このシリーズの記事は、ほぼ全ての記事が現在進行形の【書きかけの状態の記事】であり、大幅な書き足しや文章の削除修正は大いにあります。
(幾つもの記事を並行して書いています。公開してありますが、ほとんど、メモ状態の記事さえもあり得ます。)

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