趣味はなんですか

最近ではご趣味はなんですかと聞かれる事もとんと無くなりました。
これは僕だけの現象なのでしょうか?それとも世の中全体的な現象なのでしょうか?
そういえば履歴書って趣味書くような欄が有ったような気がするけれど、確か読書と書いたような記憶が有ります。

興味がある人がいるとは思えませんが、私の趣味遍歴を思い出せるだけ振り返ってみましょう。

幼児期:車(ミニカー)、仮面ライダー
小学生:ガンダムプラモ、昆虫採集、釣り、漫画、ファミコン、料理
中学生:釣り、漫画、ファミコン、アニメ
高校生:読書、音楽鑑賞
20代前半:読書、音楽鑑賞
20代後半:読書、楽器演奏、録音
30代前半:読書、バンド活動
30代後半:読書、演奏活動
40代現在:読書、散歩

次第に趣味が淘汰されて着実に死に近づいている感じがします。
音楽演奏はむしろ盛んになっているのですが、趣味というよりも義務的な部分や自己表現的な部分が大きくなってしまい素直に趣味であると言えなくなってきました。
小学校の時の異常なほどの興味は凄い。これは誰でもそうだったんじゃないでしょうか。一生でも一番活動的で興味が湧きまくりなのが小学生時代だと思います。

ところで、高校生時代からいきなり趣味に躍り出た読書。これは栗本薫さんのグインサーガとの出会いが一番の要因では有ったのですが、何よりも「モテたい」「ただ者ではないと思われたい」という気持ちから読書に没頭していたふりをしていたというのが最も正しいでしょう。
ちなみに読書でモテた事など一度も無いし、何なら逆に女性から罵られた事が有るくらいであります。
「分厚い本を読んでいる俺を見てくれ」というアピールで名作全集などに没頭するふりをしている自分。今であれば殴りに行きたいくらいカッコ悪いですが、その頃は知的だと思っていました。
本好きの女の子と仲良くなったりする事を目指せばいいものを、何故か一ミクロンも本に興味が無い子と付き合ったりしていました。自分を棚に置いて、本を読んでいる女の子を「暗そう」なんて思っていました。お前何様。

しかしながら、いつの頃からか本の魅力に本格的に取り込まれて、自然と本を読み続ける生活になりました。
筒井康隆やスティーブンキングとの出会いなんていう、はまった原因は多数ありましたがかっこつけて読んでいるうちに本当に好きになっていたんでしょう。

この間芦田真奈ちゃんの「まなの本棚」を読みましたが、子供の頃から本に触れていたので自然に本好きになったようです。我が家にも本は有りましたがオカルト本やマンガタイム、女性自身等であった為に、残念ながら本を読む習慣づけにはつながらなかったようであります。隠れて読む女性自身はおつなものではありましたが。

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