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有村奈都
2022年2月15日 16:07
画面に並んだ彩度の高いフリー画像の数々。青空に向かって差しのべられた手のシルエット。真っ赤なマントをはためかせ太陽をながめる背中。淡いピンクの毛布にくるまれ、こんこんと眠りつづける子猫。画面をスクロールするたびに、私は軽く絶望していた。まあでも仕方がない。Webメディアが本業ではないのだから、多少の壊滅的センスには目をつむるべきであろう。と、自分に言い聞かせつつ「ご費用」のページを開くと、絶望は
2022年2月14日 01:00
今日は中学時代に通っていた塾の先輩と約束があった。彼女は今、東大の院でプロジェクトに参加していて、研究員として日夜、シャーレのなかのみえない何者かとたたかっている。休みは週に一度あるかないかという多忙さなので、向こうにあわせて御茶ノ水へ出向くことになった。 かれこれ十年来の知己だ。神経質で、待ち合わせに必ず余裕をもってくる性格は熟知している。だから遅刻常習犯のわたしも運命にあらがわんばかりの