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わたしの旅暮らしをつくる #11|6/17-23

6/17

友人と無計画にお散歩する。眠かったけれどよく歩いた。ずっと話していたら目が覚めてきた。
最近なにしてる?という話の流れで、お金どうしてるの?と聞かれることがよくある。最近はもう開き直って「親の脛齧りまくって生きてるよ〜」とか「ほんとどうするんだろうね」とか他人事のように話す。ちゃんとしてない自分を出すことには慣れてきたけれど、これもある種の逃げだよなとか思いながら毎回言ってる。
友人もまだ学生をしていて、まわりが社会人だと実感させられる瞬間に、平日の昼間にインスタのストーリーが更新されないことを挙げていて、あぁわかる〜となった。わたしとほぼ同い年にみえる子がスーツ着て歩いてるのを見たときにもわぁ〜となる。

おかえり〜!って迎えてもらえるのが本当に嬉しい。


6/18

大阪。Tシャツにジャージみたいな生地のズボンで歩いていると、なんだか恥ずかしい。萩ではまちに馴染めているような気がすることが嬉しくて、あれだけ自信を持って歩いていたのに。都会だ。
大阪の人々は陽気で、あの雰囲気はすごく楽しい。関西弁も好き。けれど混沌とした街にはすぐ疲れてしまう。20時過ぎに高層ビルの灯りが無数に点いている隙間を歩きながら、ここで働いたらきっと病んでしまうなと思う。遊びに来るぐらいがちょうどいい。行きたかった本屋さんには行けた。

宿の1階、スパイスカレーを食べた。
暑いから辛いものを食べたくなる。


6/19

京都の街には観光客が多いから、それに紛れられていいなと思う。大阪みたいにスーツ姿の新社会人を見つけることが少ないから罪悪感が薄れる。
好きな本屋さんが京都に出張所として来ていた。本を選びながら、いま店主さんに好かれようとしてるな、と思う。興味が似ていると思われたい、いいチョイスするねと言われたい、かっこいいものをかっこいいとわかる眼を持っていると見られたい、など。人からどう見られるかを全然まだ気にしている。わたしが本当に読みたいものを買えたのか、わからない。

泊まったホステルの共用スペースのひかりが良すぎる。


6/20

京都は素敵なところだけどわたしには都会すぎるなと思う。寝っ転がって眼を閉じてゆっくりできる雰囲気があるか、自分の足(自転車も)で何度もぐるぐる回れるくらいのサイズ感かどうか、がどんな場所に暮らしたいかの基準になるかもしれない。自然豊かなおだやかな場所でのびのびと暮らすのがたぶん性には合ってる。とはいえ、都会でバリバリはたらく「かっけえ」大人への憧れは消えないだろうなとも思う。いくらなりたくてもなれない気もする。
京都に住む友人と会った。喫茶店と古着屋さんに行ったあと、夕方と呼ぶにはまだ早い時間から呑みながら、都会らしい振る舞いに合わせようとしているなと思う。どんな自分になりたいのか、揺れている。

甘いものいっぱい食べた。喫茶店たくさんあるのいいなぁ。


6/21

せっかく京都いるし美術館に行こう、と思う。ちょうど気になっていた展示もやっているから朝から向かう。見応えありすぎて大満足。一日の体力をほぼ使い果たした。
バスは23時で、それまでどうにか時間を潰して待たなきゃならない。お金と体力が許すならいくらでも行きたいところはあるけれど、そうはいかない。暑いし疲れてるからカフェに入ってみたりする。休むのにもお金がかかるんだなと悲しくなる。なんのために京都に来たんだっけ。帰る場所がないって、かなりタフじゃないとできないなぁとか思う。

倉俣史朗の展示をみた。とても良すぎた。


6/22

そうだろうとは思ったけれど、やはり夜行バスでは寝れないみたいだ。朝の5時半すぎに高速道路の端っこにあるパーキングで降ろされて、駅まで30分をキャリーケース引っ張って歩く。雪の残った槍ヶ岳(たぶん)が遠くに見えて、山に来たぞ、と嬉しくなる。同時に、もう逃げられないなとも思う。
今日からしばらくリビセンのお手伝い。半年以上前に行ったわたしのことを覚えててもらえるのが嬉しい。なんならわたしの忘れてる、話したことまで。寝不足でアドレナリン出てて、久しぶりにしっかり動いた。

やっと辿り着いた駅がこれでびびった。
「新宿」の文字があるのが不思議な感じ。


6/23

最近の過ごし方の話をしたときに、「どうしてゲストハウスが好きなの? 将来ゲストハウスやりたいの?」と聞かれた。ゲストハウスというよりは人の集まる場所が好きで、それがゲストハウスでは起こりやすいから、と答えた。けどよく考えると、人とわいわいしたいわけではなければ、そういう場づくりにもそこまで興味があるわけじゃない。ただ、人とかものとか、くるくるしてる感じは好きなんだろうなと思う。

お野菜コーナーが緑でいっぱい。


旅疲れなのか、萩を離れたからなのかわからないけれど、なんか全体的にネガティブに寄ってる。諏訪に来てから書くモードになれないなと思う。考えることはたくさんあるのに。わたしにとってここでの日々は目まぐるしくて、考えたことがぐわーっと気づいたら流されちゃってる感じがする。書きたい。

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