暗譜のはなし

どのレベルから"ピアノが弾ける"と発言しても許されるのかなんて話は嫌いだが、(どれだけ簡単でも良いので)楽譜を見て、自力で最後まで弾ければピアノが弾けると発言しても良いことにする。

さてそんな"ピアノが弾ける"私が暗譜についてふと今思ったことを徒然と。

高校時代、合唱部の伴奏をしていたときに、"合唱部の伴奏として"致命的な弱点に気付いた。
それは暗譜ができない…ではなく、"途中から伴奏できない"ことだ。

合唱の練習中、同じフレーズを繰り返したり、途中から歌い始めることが多々あったが、いつも伴奏の開始に手間取っていた。

これは今思えば、暗譜と大きく関係があったのだろう。
まず私は初見(事前練習せず楽譜を見ながら弾く)がダメダメで全くできず、例え完全に暗譜した曲でも楽譜を見ながら弾くのは難しい。つまりすべての曲は練習中に完全に暗譜する必要がある。

私の暗譜方法は、指の動きと、音を覚えるというものだった。
指の動きを覚えるとは、自転車の乗り方と同じで、曲によって異なる"乗り方"を体で覚えるのに近い。
音を覚えるとは、特に左手の覚えにくいフレーズを、文字(カタカナ)としてのドレミで覚えること。

つまり、私の暗譜内容に全く楽譜の情報が含まれていなかったのだ。
そりゃ途中から伴奏なんてできやしないね。

以上。

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