「自意識への敗北」2022年8月21日の日記
・本をたくさん読んだ一日でした。「ただしい人類滅亡計画」/品田遊、「同士少女よ敵を撃て」/逢坂冬馬を読みました。どっちもおもしろかったです。
「ただしい人類滅亡計画~反出生主義をめぐる物語~」/品田遊
※この本のおもしろさを損なわないためにもできるだけネタバレは避けますが、あくまで個人の感想であるためある程度の内容や展開への言及はご容赦ください。
・めちゃめちゃおもしろかった!!!!!!物語の概要として、魔王による人類の滅亡の実行の可否を、10の思想とその思想や主義の具現化の10通りのキャラクターが人類代表としてディスカッション形式で決定するという内容で、10人の参加者はそれぞれブルー:悲観主義、イエロー:楽観主義、レッド:共同体主義、パープル:懐疑主義、オレンジ:自由至上主義、グレー:??主義(作中で明かされることはない)、シルバー:相対主義、ゴールド:利己主義、ホワイト:教典原理主義、ブラック:反出生主義といった思想の持ち主として登場する。それぞれの参加者はこの思想に基づいた性格を有しており、ときには感情論も交えて議論していく。
・私はそこまでしっかりと思想や主義の固まった人間ではないのだけれど、この登場人物から私に近いものを選ぶとしたらオレンジ(自由至上主義)かパープル(懐疑主義)かなあと思う。ただ作中での論理や「道徳」のあり方にはブラックに共感するところが大きかった。また「産まれてくる前の子」に関する扱いはすごく腑に落ちるところがあり、もちろん私は反出生主義に完全に賛同するわけではないのだけど私の中での存在と意識という概念への思考を言語化してくれた気がする。
・ただ「人は道徳のために生きているのか」という章は作中の展開としても、この議論に感化されていた読者大きな裏切りであったと思う。
・書くのがほんとに疲れてきたのでここらへんでやめときます。もう一回くらいちゃんと読み返して日記とか関係なくどっかの機会でちゃんと書きたい。
・あと装丁がめちゃめちゃにかっこいいです。カバーの紙質もなんか独特でシャコシャコしてて金の箔押し入ってるし、表紙のデザインもちょっとダークでかっこいい、中表紙まで凝っててなんかオタクを理解(わか)ってるなと思いました。あと全編通してイラストがかわいい。
「同士少女よ敵を撃て」/逢坂冬馬
・まだ読み終わってないです。
・シフォンケーキをつくって食べました。おいしかったです。
・今日で4日目です!!!!!一度たりとも当日中に更新できてないですがまあいいでしょう。お風呂に入って寝ようと思います。
・今日は1000文字超えて良かったです。
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