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51.血の味の永田町ハイボール

 合意なき連れ去りや、正当な理由のない面会拒否の禁止などの法の整備を求めて陳情活動をしていると、DV被害者の支援に力を入れている先生など、私たちの求める法律に反対の意見をお持ちの方もいらっしゃいました。

 反対派にも関わらず、私たちの話や現状をしっかり聞いてくださって理解を深めようとして下さる先生もいらっしゃいましたが、

「大人になれば、子どもが会いたければ自分の意思で会いに来れるんだから、親子断絶防止の法整備は必要ない。それよりDV被害者を救う方が大切」

とか

「お子さんに会えないのは、会えないなりの理由があるんでしょ。真っ当に生きていたら、女性なら親権とれるし、いまもう離婚してて親権が元旦那側にあるのなら面会交流調停もあるんだし、こんなところで陳情活動をしてないで、ご自身の裁判や調停に勢力を注いだ方がいいんじゃないですか?」

とか

「虚偽DVを主張されている人のほとんどはモラハラだから。モラハラは自分がDVをしている意識がないから加害者だということに気が付いていないだけで、自分が被害者みたいな顔してる。」

などと言われることもありました。

 女性男性関わらず、調停、審判、裁判などでがんばって、相手が有責であることが認められても、親権が相手に行ってしまって、裁判所で取り決められた面会交流も守られず会えなくなってしまった人もいるし、うまく切り返して話を持って行ける日もあったけれど、上手く次の話に進められなくてあとから後悔することも多くて、そんな日は永田町ハイボール(地下鉄の駅の構内にあるフードコートみたいなとこで売ってる笑)を飲んで帰りました。

 言葉がナイフのように脳に突き刺さったとき、一筋頬に涙が伝ったあと、後頭部にドーンと衝撃がくるような感覚がして、次の瞬間涙が止まり、その代わりに喉から血なのか、涙なのかよくわからない何かが出て来ることがありました。(当時、相当病んでいたのでしょうか。。。)

 だから、永田町ハイボールはいつも血みたいな涙みたいな味とライムの味が混じったような味がしました。(深みがあって非常に美味しかったです。先日、懐かしくなってひとりで久しぶりに飲んでみましたが普通のハイボールの味でした。)


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