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35.絶対勝てちゃう凄腕の弁護士さん

 裁判所には、電車で4回乗り継いで一時間に一本のローカル線に乗り替えて3時間半かけて到着しました。私の弁護士さんも電車で来てくれました。

 私と弁護士さんは2人で待合室で軽く打ち合わせをしていました。窓から駐車場が見えるのですが、他は奥の方に山と神社が見えているだけで、他に何もなくガラーンとしていました。広い駐車場には車もあまり停まっていませんでしたが、一台見覚えのある車があり、それは義実家の車でした。

 そんな長閑な景色の中に突如黒光した車が入り込んできました。こんな光ってる車見たことないというくらいピカピカに輝いていて、すごく印象的でした。黒光の車から恰幅のいい男性と細い男性が出てくると、少し離れたところに車を停めていた義母と夫が出てきて、ペコペコしながら黒光の車に向かっていきました。

 こちらは2人、あちらは4人。人数というよりは多分雰囲気がすごくて、私はかなりの威圧感を感じました。

 そして、ことあるごとに義母が「絶対勝てる、負け知らずの凄腕弁護士を知っている!何かあったら紹介してあげるから。」と言っていたことを思い出しました。

この人かぁぁ・・・。


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