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本の紹介①「Q&Aモラル・ハラスメント」

 子どもが連れ去られてから、色んな本を読みました。
その中で印象に残った本を3つ。

 ①ものすごく怖くて考えさせられた本②読まなかったら今の私はなかったな。本当に読んでよかったと思っている本③知らなかった世界。知れてよかったと思う本。

 まずは、①のものすごく怖くて考えさせられた本「Q&Aモラル・ハラスメント」についてご紹介したいと思います。

 もしかして、夫や義母はモラハラ気質なのかも?と思ったのでこの本を手に取りました。モラハラの人との暮らしは本当にキツイです。いつも元気なことだけが取り柄の私ですら、ジワジワと心を蝕まれて、1人では立ち直れなくなってしまうほどキツいです。外面もいいので、周りの人に相談してもなかなか理解してもらえないし、自分がおかしいのかな?と自分を責めてしまいがちでした。

 この本、読めば読むほど、モラハラって一体なんなんだろう?誰がモラハラ加害者?誰がモラハラ被害者?と何が何だかよくわからなくなってしまう本です。

 モラハラ加害者は自分がモラハラをしていることに気がつかないそうです。なら、私も加害者かも知れない!?この本はある側面から見たら正義なのかも知れないけど、私の立場からしたら恐ろしいことが書いてありました。

 例えば・・・

◆Q 家を出るときに、お金や家財道具を持ち出しても大丈夫ですか?
→問題ありません。これからの生活に必要なお金や家財道具は、きちんと持って出ましょう。

◆黙って出ていくのが鉄則
転居先も、知らせないように、表面上は普段通りに生活し、水面下で着々と準備を進めてください。黙って出ていくことで罪にならないか?と心配する方がいますが、なりません。そんなことが罪になるはずがありません。安心してください。

◆Q 家を出る日が迫っていますが、罪悪感でいっぱいです
罪悪感の正体を見極め、罪悪感に押しつぶされないよう、自分を守ってください。

◆緊急止むを得ない場合をのぞき、連続して電話をかけたり、メールを送り続けることはモラハラなので、保護命令の対象となります。必要に応じて保護命令を申し立てましょう。

 水面下で色々と準備をして、お金や家財道具も持って行かれてしまった私は、連続して電話をかけたり、メールを送り続けました。私は緊急止むを得ずと思って電話やメールをしましたが、相手からしたら緊急ではなかったと思うので、保護命令の対象になってしまったかも知れません。

 私は、子どもたちを連れ去られたことはモラハラの被害かな?と思っていたのですが、実は私がモラハラ加害者だったから連れ去られた?もう、どっちがモラハラなのかさっぱりわからなくなってしまいました。

 そして、私がモラハラ加害者だったと仮定して・・・いきなり子どもを連れ去られて、連絡も途絶えとても辛かったです。モラハラ加害者の人権ってないのかなぁと思ってしまいました・・・。

 難しい問題ではあると思うけど、いきなりいなくなられるということは、子どもも、お金も、モノも、突然奪われたという嫌な気持ちにしかなりませんでした。怒りの感情でいっぱいになりました。

 モラハラはダメだと思うけど、だからと言ってこんなこと許されるの?本当に難しい。

 逃げる側の人の心が健康であり、なおかつ良心があれば、この本は正義なのかも知れません。でも例えば「被害妄想の人」「思い込みの激しい人」「悪用する人」「パーソナリティー障害の人」がこの本を読んだら連れ去りを助長する危険性もあるかと思います。「モラハラ加害者」ではない人が、ある日突然お金や大切なものや時に子どもまで失ってしまうことが許されてしまうのはちょっと恐いなぁと思った本でした。


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