【あなたはきっと、可能性の塊】発達障害を持つ方々へ(例え話)
「また他の車にぶつかった……謝らなければ。ああ、これで何百回目だろう」
私は車の中で肩を落とした。誰にも気づかれることは無いのに。
この世界の住民は、皆車に乗っている。年代物の車もあれば、華やかに装飾された車、2人乗りの小型サイズの車、ダンプカーの用に大きな車まである。
車は産まれてくるときに各人に一台だけ与えられ、自分で選ぶことはできない。そして、死ぬまで降りることができない。他人の車の運転席を見ることはできない。
そんな私に割り当てられたのは「ポンコツ暴走車」だっ