勝手に『北広島市観光基本計画』の実行③
さらに観光基本計画を読み込んでいく。
北広島市の観光基本方針
基本方針1 -市民と観光客が幸せを実感する、観光まちづくり-
観光の主体としての市民が、まちの魅力を発見・享受し、まちを学び、まちを楽しむ、こ うした市民の存在感が観光客を迎える基盤になります。市民一人ひとりがおもてなし力を高め、地域の魅力を効果的に発信するなど、主体的に活躍できる土壌を創出します。
●基本施策 1-1 観光客を迎える意識の醸成
F ビレッジの開業により、市外から多くの観光客が訪れます。市民や事業者の観光客を迎える気持ちが、北広島市の魅力となり、観光客やリピーターを増やすことにつながります。 市民や事業者の意識の醸成、観光に関わる機会の提供など、市民主体の観光の取組を推進します。
(例)
・まちの歴史や自然、食など、地域の魅力に触れるイベントや、 おもてなしに関する研修会等の開催
・子供たちにむけて、楽しみながら観光の意義や地域の発見など、実践的なプログラムの提供とともに、学びを表現できるガイド等の機会の提供を検討
・環境美化活動といった身近な生活空間での取組、より観光客やイベント等と接点を持つボランティアや体験観光に関する ガイドの育成と活用
●基本施策 1-2 観光客を受け入れる環境の整備
地域資源の磨き上げや新たな観光コンテンツの開発、観光客の受け入れに向けた環境整備にあたっては、観光振興の中核となる観光協会の活性化や、個々の事業者の取組など、 地域全体としての面的な対応と強化が求められます。外国人観光客の回復を見据え、安全・ 安心な旅行環境の構築に向けた情報発信、観光基盤の整備など受入環境の充実を図ります。
(例)
・自家用車を利用しない来訪者の周遊性を高めるため、自転車やタクシー、レンタカー、観光事業者等と連携した新たな移動手段の検討
基本方針2 -多様な掛け合わせが織りなす、新たな価値の創造-
北広島市には、歴史・自然資産、温泉、ゴルフ、グリーンツーリズムなど魅力的な観光資源があり、観光事業者の取組が市の観光を支えています。こうした個の取組に加え、観光事業者や観光団体、他市町村との連携により全体としての広がりを持つことで、観光客を引き付ける力が高まるといえます。 F ビレッジの開業は、観光団体や観光事業者にとっては、新たな商品開発や市場開拓な ど、事業活動をより活性化させる好機となります。集客性の高い F ビレッジと多様な機会を結び付けるストーリー性の展開や観光資源の組み合わせにより、新たな価値を創り上げ ます。
●基本施策 2-1 観光資源の活用と新たな観光の展開
観光の魅力は、観光資源の組み合わせにより、新たな価値として観光資源を提供できることにあります。本市の自然、歴史など多彩な地域遺産の魅力を発信するエコミュージアムセンターとの連携や、集客性の高い F ビレッジと多様な機会(健康、スポーツ等)との 掛算により付加価値を高め、まち全体を俯瞰した様々な分野に波及する取組を進めます。
(例)
・観光客に訴求する観光資源を持続的に提供するためには、観光資源の価値を最大限に高め、訪れたくなる特別感(他地域と の差別化、島松沢の価値等)を創出・活用する
・観光資源の磨き上げや取組の重層化、ストーリー性など本市の魅力の高付加価値化
・F ビレッジを基点としながら、市内各所、さらには近隣自治体を含めた域内周遊や滞在の促進など、F ビレッジを活用した 波及性の高い周遊観光への取組を推進
・北広島市を生きた学びや体験の素材として、地域課題の解決 や交流人口の拡大、教育的視点から学びの提案につながる取組 を検討
●基本施策 2-2 多様な主体との連携の推進
観光振興は、その取り組みが相乗効果を生み、地域の吸引力として観光客に訴求するためには、連携が一つのキーワードになります。広域的な連携によるスケールメリットを生 かしたプロモーション、市内の観光団体・事業者同士の連携など、多様な主体の参画によ り地域の観光基盤の強化を図ります。
(例)
・ワーケーションや体験観光の価値の変化など、観光トレンドを踏まえた観光商品の開発や新たなビジネスモデルの構築
基本方針3 -時代の変化にしなやかに対応する、戦略的観光の推進-
デジタル技術を活用した、これまでの概念に捉われない新たな観光コンテンツ・価値の創出や、魅力的な情報発信など観光への活用の検討を進めます。 また、各種データ収集・分析など、情報基盤をベースとした観光戦略の提案、プロモーシ ョンの展開など、データを活用した観光を推進します。
●基本施策 3-1 マーケティングの強化とデジタル技術の活用
観光客の誘客への取組は、観光協会や観光団体、行政など提供側の視点だけではなく、 観光客など享受側の視点を持つことが、観光客が求める観光サービスや情報の提供につな がります。また、体験価値やサービスの向上を図るための手段として、デジタル技術を活 用した観光 DX の取組を推進します。
(例)
・観光客の情報収集としてインターネットや SNS が多用されており、特にスマートフォンの活用を踏まえた観光客への情報発信
・SNS を活用した情報発信に加え、従来の紙媒体にデジタル要 素を付加したデジタル版観光案内を作成
●基本施策 3-2 新たな観光プラットフォームの形成
F ビレッジの開業は、本市の観光の在り方、まちの在り方を大きく変化していくことを示唆しています。人が集い、つながり、様々なチャレンジが生まれる機会となり、観光事業者にとっては、事業価値を高める機会になります。市民や各種団体、事業者など地域の多 くの関係者を巻き込む連携した枠組みを構築します。
(例)
・観光を軸に、地域への投資を呼び込み、域内での利益を生む仕組み、持続的な観光まちづくりを進めるため、地域の多様な 主体が連携する実効性ある枠組みを検討
読み込みは今回で終了とし、次回以降は、勝手に、具体的な提案や打ち手の実行をしていく。