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BLの歴史、声優陣の本音と模擬収録が聴けるシリーズCD

知る人ぞ知るトークCD、

WEBパステルコレクション BL裏話シリーズ


今から遡ること22年前、
かつて存在した〈インターコミュニケーションズ〉というレコード会社から第一弾がリリースされた

このレーベルの会員になり
コツコツとポイントを貯めた方限定で交換できた特製CDだったそう
(のちにポイント関係なく、このBLイベントに来場した方も手にできるようになったとのこと)

22年の時を経て巡り巡って手に入れられたこと、
当時ポイント貯めた方々に深々と感謝しながら
大切に聴取した🎧



【 全シリーズ&出演者一覧 】

BL裏話 Vol.1 森川智之&三木眞一郎
BL裏話 Vol.2 森川智之&山口勝平&成田剣
BL裏話 Vol.3、4 森川智之&鈴村健一&櫻井孝宏&千葉進歩
BL裏話 Vol.5 森川智之&檜山修之&置鮎龍太郎
BL裏話 Vol.6 森川智之&諏訪部順一&杉田智和
BL裏話 Vol.7 森川智之&緑川光&高橋広樹
BL裏話 Vol.8 森川智之&岸尾だいすけ
BL裏話 Vol.9 森川智之&坪井智浩&三宅健太

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BL裏話SPECIAL Vol.1 森川智之&小杉十郎太
BL裏話SPECIAL Vol.2 堀内賢雄&中原茂
BL裏話SPECIAL Vol.3 森川智之&堀内賢雄&鳥海浩輔&福山潤
BL裏話SPECIAL Vol.4 森川智之&井上和彦、森川智之&宮田幸季
BL裏話SPECIAL Vol.5 堀内賢雄&千葉進歩、堀内賢雄&遊佐浩二


このレーベルの出演本数第一位だった森川さんとDJから声優の道へ進んだ堀内さんがそれぞれMCとなり
プロデューサーの阿部 信行さんも交え
80年代、90年代、2000年代のBL界を盛り上げていた受け役と攻め役・または両方を経験した声優陣がBLについて語りに語り尽くしている
(森川さん、堀内さん、遊佐さん辺りは近年もご出演されていて現役の印象)


耳を傾けていたらボーイズラブ、BLという言葉ができたのは最近のことだよね(2002、3年時点で)と話されていて、それがまず新鮮だった

BLと言われるようになる前は
「こういう仕事やってみる?大丈夫?」と事務所から尋ねられた時〈耽美系〉という言葉が使われていたとのこと
(BL裏話 Vol.3、4 森川智之&鈴村健一&櫻井孝宏&千葉進歩 より)


最初 男性同士の性描写含めたやりとりに戸惑った方もいれば、
男女の恋愛と変わらないと捉えて
すんなり受け入れられた方もいたり、
音声のみで愛や葛藤を表現することの難しさに面食らったと話されてる方もいた

もちろん商売だから本音といえど慎重に話されているなぁという印象もありつつ、
原作者や共演者へのリスペクトも節々に感じて
真面目な話とおもしろさの塩梅が絶妙な
聴いていて気持ちのいいトークばかりだった


それと今やお馴染みとなっているフリートーク、インターコミュニケーションズが元祖ということも初めて知った
森川さんは最初 役で話せばいいのか、素で話せばいいのか分からなかったらしい
(BL裏話SPECIAL Vol.1 森川智之&小杉十郎太 より)


全シリーズを通して何度か話が上がっていたのは
受け役の負担、過呼吸気味になるということだったり、
出せば売れたバブル時代
濡れ場ばかりでストーリー性なしの作品ばかりの頃もあったけど
しっかりと心情が描写された作品は役者側として
とてもやり甲斐があるということも話されていた


現在 一口にBLと言っても、
心情掘り下げ型だったり
ギャグたっぷり型だったり
濡れ場特化型だったりと
ほんとうに様々で複合的な作品が存在することを知っている最中

個人的にはどんなものでも聴いてみたい派だけれど、
今回役者側の意見に耳を傾けていると
やっぱりドラマ性が色濃く脚本が練られているものは確かに聴き応えがあるよなぁと納得させられた


そしてそして、このCDの斬新なトラックといえば

模擬収録風景


完成されたBLCD(または配信)を我々リスナーは聴いている訳だけど、
普段声優陣がどのようにして収録しているかを
実際にプロデューサーの阿部さんが指示を出しなから
芝居中にNGを出してしまったとしても
丸ごとお届けしますよ〜という趣旨の企画


まるでその場に居合わせた関係者になったかのような気分が味わえたし、
さっきまでお茶目な口調で会話していたのに
スタートがかかれば一気に役に入り込む瞬間を耳にする度
すごい…プロフェッショナルだ👏と圧倒された


また阿部さんの指示・言い方が常に和やかで
もし自分も指示を受ける立場だったとしたら
素直に「はい、分かりました」と気持ちよく芝居ができるだろうなと思うくらい
指示役として素晴らしかった

もちろんこれは模擬で、こうやって22年後まで残るものだから優しくしてたんじゃないかとも考えられるけど、
まず声質からしてまろやかだから怖さが一切ないし
役者陣に対してリスペクトの心があるから
どう指示をしたら相手の心が動いて
心地よく的確な芝居をしてもらえるかが分かってらっしゃる方なのではないかと思った

シリーズを聴くごとにプロデューサーのファンになるとは予想外だったし、
本当にこのCDを企画&制作していただいてありがとうございますの一言🙏


まだまだこのCDについて語りたいので
今後 各声優陣の回の感想もアップしていこうと思う🖊

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