見出し画像

いつだってオリジナルで! / 014

企画や計画を立てるのは、楽しい。

ゲームを作るなら、どんなキャラクターを出し、どんな世界観で、どんな物語にするか、どんなスケジュールで、誰と作るか。

イベントなら、どんなグッズや本を制作するか、どんな無料配布物を作るのか、どんなノベルティを作るか。

考えたり、調べたりしている時は、いつもわくわくしている。

せっかちなのもあって、1度やろうと決めたら動かないと気が済まない。

スケジュールをせっせと組んで、関係者に連絡を入れて、発注書を作り、手配する。

仕掛かりの仕事がある状態が好きではないので、一気にうわーっとやってしまう。

最初にやるのは枠組み作り。

なので、テキストを作るところから始める。

そのテキストにやりたいこと、座組を書いていくうちに、新しいひらめきがあったりして、そのひらめきを展開し、広げていく。

すると、テキストが出来上がる頃には、最初考えていたものより、大きく膨れ上がったアイディアが生まれている。

これが本当に楽しい。

このテキストを元に、工数を割り出し、必要な手配をしていく。

ディレクターの仕事は実に地味である。

絵が描けたり、デザインができたりするわけではないので、地味なのも当然と言えば当然だ。

クリエイティブな面だと、イラストやキャラの発注書の作成、デザインコンセプト決め、BGMや背景のイメージ資料を集めたり、シナリオのプロットを作成する。

それ以上に、雑務が多い。

企画書の作成、プロモーションプランの立案、キャスティングの連絡、見積もりや予算表の作成、必要なテキスト素材の作成、工数表の作成……とにかく地味にある。

そんな地味な作業を丁寧にやるのが楽しかったりする。

自分が思い描くものを作ったり、実行するために、必要なことをしていくのだ。

楽しくないわけがない。

でも、たまに作業量の多さに疲れてしまうことはある。

それでも、発注したものがあがってきたり、作ったグッズや本の出来がいいと、テンションは上がる。

人に気づかれない作業が多いので、報われないな~って思ってしまうことがある一方で、わかりやすく報われてしまうことがあるのだ。

だから、企画や計画を立てるのは楽しい。

企画を立てる時は、必ず他の人がやっていないことを意識するようにしている。

誰かと同じものを作ってもつまらないし、似たようなものを作ったって二番煎じにしかならない。

イラストにしろ、シナリオにしろ、デザインにしろ、何かを作るのには時間がかかる。

時間がかかるということは、その人の寿命をもらっているということだ。

そんな貴重なものをもらっておいて、類似品を作るなんてつまらないことはしたくないと思うし、そんな作品で命を与えられるキャラにも申し訳ないと思ってしまう。

似たものを作るのがいいとか悪いとかではない。

考え方の問題だ。

せっかく新しいことを出来るチャンスがあるのに、真似で終わらないようにしたい。

そう心がけていきたい。

ゴリラにバナナを買うための愛の手を(*ノωノ)