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第一幕 天地創造

絶頂のとき、天は命名されていなかった
そしてその下、地球も呼ばれていなかった
無の中に、原始のアプスと、助けるムンムと
すべてを生んだティアマットがいた
彼らの水は一緒に混ぜられた

葦はまだ形をなしていなかった、
湿地は現れていなかった
神々のどれもまだ存在させられなかった
誰も名前を負わず、彼らの運命は未定だった
そして、神々がそれらの真ん中で形づくられた

神ラフムと神ラハムが生まれた
彼らは名前で呼ばれた

彼らが年齢的に成長する前に
そして決められた大きさになる前に
神アンシャールと神キシャールが、形づくられた
それらに勝る大きさで
日を延ばし、年を重ねて
神アヌが彼らの息子となり、彼の先祖のライバルになった
アンシャールの長男アヌ
彼の姿形そっくりにナディンムドを生じさせた


太陽…アプス「最初から存在したもの」
水星…ムンム「アプスの参事官で使節」
金星…ラハム「戦いの女性」
火星…ラフム「戦争の神」
⁇⁇…ティアマット「生命を与えた処女」
木星…キシャール「堅い土地の一番先の」
土星…アンシャール「天の一番先の」
冥王星…ガガ「アンシャールの参事官で使節」
天王星…アヌ「天の彼」
海王星…ナディンムド「技巧的な創造者」

我々の地球と月はどこにあったのだろうか?

実は地球も月も、まだ作られていなかったのだ。

この二つは、次にやってくる宇宙の衝突の産物なのだ。

惑星誕生の荘厳なドラマが終わり、天地創造の叙事詩の著者は、天の騒動ドラマ、第二幕を開ける。

新しく創られた惑星の家族たちは、決して安定していなかったのだ。

惑星たちは、お互いの重力で引かれ合い、ティアマットのところへ集まってゆき、原始の天体を乱して危険にさらしていた。

第二幕へ続く…

引用文献
「人類を創成した宇宙人」
ゼカリア・シッチン著
徳間書店

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