Javaプログラミング入門
Javaは、プラットフォームに依存せず実行できるオブジェクト指向プログラミング言語です。ここでは、Javaの基本について紹介します。プログラムを書いて実行することで、Javaの基礎を学んでいきましょう。
1. Javaの開発環境を整える
Javaプログラムを始めるには、開発環境をセットアップする必要があります。
**JDK(Java Development Kit)**のインストール:JDKは、Javaプログラムをコンパイル・実行するために必要なツールです。Oracleの公式サイトからダウンロード可能です。
IDEの選択:Javaの開発には、IntelliJ IDEAやEclipse、Visual Studio CodeなどのIDEが便利です。IDEを使うことで、コードの補完やエラーチェックが容易になります。
2. Javaの基本構文
Javaプログラムの基本構成を理解しましょう。
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, World!");
}
}
このプログラムが「Hello, World!」と出力する基本の例です。各部分の意味を説明します。
public class HelloWorld: Javaプログラムはクラスから構成され、クラス名はファイル名と同じにします。
public static void main(String[] args): mainメソッドは、Javaプログラムのエントリーポイントであり、プログラムの実行がここから始まります。
System.out.println("Hello, World!");: 画面に文字列を表示するための命令です。
3. 変数とデータ型
Javaの変数には、さまざまなデータ型が存在します。よく使う基本データ型を紹介します。
整数型 (int): 整数を扱う
int number = 10;
浮動小数点型 (double): 小数点を含む数値を扱う
double pi = 3.14159;
文字型 (char): 単一の文字を扱う
char letter = 'A';
文字列型 (String): 文字の集合を扱う
String name = "Java";
4. 制御構文
Javaでは、プログラムの流れを制御するための構文が用意されています。
if文
条件に応じて処理を分岐します。
int age = 20;
if (age >= 18) {
System.out.println("成人です");
} else {
System.out.println("未成年です");
}
for文
繰り返し処理を行います。
for (int i = 0; i < 5; i++) {
System.out.println("カウント: " + i);
}
5. メソッド
Javaでは、コードを整理するためにメソッドを使って機能を分割できます。メソッドは、ある処理をひとまとめにし、再利用可能にするための仕組みです。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
greet("Java");
}
public static void greet(String name) {
System.out.println("Hello, " + name + "!");
}
}
この例では、greetメソッドを呼び出すことで、名前に応じた挨拶を表示できます。
6. クラスとオブジェクト
Javaの最大の特徴はオブジェクト指向プログラミングです。オブジェクト指向の概念を理解するために、クラスとオブジェクトについて簡単に触れておきます。
クラス:オブジェクトの設計図のようなものです。
オブジェクト:クラスをもとに生成された実体です。
以下は、クラスとオブジェクトの例です。
public class Car {
String color;
int speed;
public void drive() {
System.out.println("車が走っています");
}
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Car myCar = new Car(); // Carオブジェクトの作成
myCar.color = "赤";
myCar.speed = 100;
myCar.drive();
}
}
Carクラスを定義し、myCarというオブジェクトを作成して使用しています。
7. まとめ
ここまで、Javaの基礎について解説しました。Javaは、強力なライブラリやツールが充実しており、様々な用途で利用されています。ここで紹介した基本をもとに、ぜひ自分でコードを書いて実践してみてください。