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2019年のアウトプットを振り返る

この記事は「エンジニアの登壇を応援する会 Advent Calendar 2019」の最終日、25日目の記事です。昨日はこば(右)さんの記事でした。

このカレンダーは「今年の成長」をテーマにしています。
私がおこなってきたアウトプットと共に一年を振り返りたいと思います。

今年のアウトプット

今年は本当にたくさんの種類のアウトプットをしました。といっても実は個人で行った「登壇」はあまり多くありません。皆さん少し驚かれるかもしれませんが、今年はイベントを行うことにもっとも注力していました。
そんななか、とくに印象に残ってる登壇は次の2つです。

これは「DevRel/Japan Conference 2019」で行ったLTです。
イベントを行う際に考えるべき「安全」についてお話しています。
最近はアンチハラスメントポリシーの策定がTwitterで話題になりましたね。私たちはすべての関係者に善意ある行動をとってもらうために「行動規範」を設け、重要なポイントを常に伝えるようにしてきました。複数の方に相談を重ねながら改善を続けており、いつか皆さんにも採用していただけるようになればと考えています。その他にも「応急手当普及員」や「救命講習」などの資格を取得したり、イベントに際しては季節や状況に応じた対策(熱中症対策など)に注力しています。5分という短い登壇枠のなかで伝えきれないことがたくさんありましたので、またどこかでしっかりと私たちが行ってることをまとめていきたいです。

これは「July Tech Festa 2019」で行ったセッションです。
私が標ぼうしている「アウトプットによってエンジニアの成長を促進する」活動の中で感じた「アウトプットとは何か」について、45分かけて伝える機会をいただきました。私にとってアウトプットとは「(自分を含めた)誰かに影響を与えること」です。登壇すること、執筆すること、そういったわかりやすいアウトプットもたくさんあります。しかし、それだけではありません。影響を与えるための行動(たとえば、小さな善意や、イベント運営だって当てはまります)がアウトプットであり、それによって人を動かすことが私たちを豊かにするのでしょう。アウトプットの重要性については「技書博キャラバン」という活動にもつながっており、定期的に内容をアップデートしながら今後も発信していきたいと考えています。

その他には、自社内で「Tech Do Book」という技術合同誌をたちあげ、現在3冊目の執筆をしています。多くのエンジニアが関わり、みんなで行うアウトプットが増えるのは本当にワクワクしますよね。

この本の中では、私がかねてより興味をもっていた分野「暗号」をテーマに連載を始めました。執筆のなかで多くのことを学びなおし、また新しい発見にも恵まれ、毎回書くのが楽しみな企画です。これからもネタが尽きるまで(もしくは単著として帆布できるまで)続けていきたいと思いますので、どこかでこの本を手に取られた方はぜひ感想を聞かせてください。

エンジニアの登壇を応援する会

今年はコミュニテイとして計11回のイベントを行いました。さまざまな理由から開催できない月もありましたが、ほぼ毎月できました!一昨日おこなった「エンジニアの成長を応援する忘年LT大会」では、コミュニティが発刊した合同誌「エンジニアの成長を応援する本」を14冊無料プレゼントし、物理本が完売しました!この本は「成長」をテーマにコミュニティ参加者から22名が寄稿し、「背中を押された」「背中を押した」「困難に立ち向かった」「はじめてアウトプットした」とそれぞれの視点でストーリーを描いています。成長にいきづまったすべての方に読んでいただきたい名著です。

私たちのコミュニティは、少しずつ参加者が入れ替わり、開始から1年半が経とうとしています。コミュニティ参加者がアウトプットの魅力に気づき、それを上述の本やLTや勉強会などの場で伝え、さらに伝えられた相手が次にコミュニティに加わることも少なくはありません。細々とした活動ですが、このように世代交代していくことはすばらしく、これからも続けることができればこれ以上の幸せはないですよね。私たちのコミュニティによって勇気をつけ、背中を押され、大きな登壇舞台に立ち向かう同士が増えることでエンジニア全体に少しでも影響を与えることができればいいですよね。

コミュニティを一緒に運営している仲間に、改めてここで深くお礼申し上げます。本当にありがとう!これからもよろしくね!そして、コミュニティに参加されている皆さん、いつも来てくれてありがとうございます。
こんな発言を見かけたら涙が止まらなくなるあまり日本酒が4合くらいは余裕で飲めちゃいますよね。

この記事を読んで気になった方はぜひ私たちのイベントやSlackワークスペースに参加してください。

技術書同人誌博覧会(技書博)

今年は新しいイベントを立ち上げました!7月・12月の2回技書博を開催し、来年以降も年2回のペースで続けていく予定です。エンジニアの登壇を応援する会と同様に「アウトプットを増やすこと」を原点に活動をはじめ、とくに技術的な部分に焦点をあてています。また、このイベントではとくに「ひとつひとつのアウトプットを大切にする」ことを第一に考えた仕組みをたくさん考えています。アウトプット→インプット両者の接点や接触機会を増やすことで、よりアウトプットしやすい環境を目指します。アウトプットをする側にとって、フィードバックやコミュニケーションはなによりも大切な糧であり、継続するためのモチベーションにつながります。
また、イベント継続に際して「参加者が少ない」「スタッフが足りない」といった課題をいくつか抱えています。毎回たくさん反省し、できることから改善を続けていきたいです。これからも参加者とともに成長できるようなすてきなイベントを作っていきます。

答え合わせ

ちょうど去年のクリスマスイブに、2019年の目標をたてました。同じ日にこの記事を書いているのは少し不思議なきもちです。ここからは、目標がどの程度達成できたか答え合わせをしたいと思います。

行動目標
• 他者の善意に敏感になる
• 他者を理解し承認する
• 言語化する
• 取捨選択する

今年は、1年をとおして最も他者から多くの善意をいただいた年になったように感じています。それによって多くのことが実現できましたが、目の前のことに必死になりすぎるあまり、十分なケアができていなかったように感じています。連絡を欠いてしまったり、遅れたり、感謝が不十分になる、これらはもっと意識しなければ改善できないと反省しています。来年はより一層自分を戒めなければならない課題です。
また、他者を承認するために意識して「ありがとう」を伝えるよう目指しました。もともと私はコミュニケーションが不足しがちでしたが、時間を重ねることで少しずつ改善されてきたように感じます。まだまだ不足しがちな場面もありますが、これを習慣化して、来年も忘れないよう継続します。
言語化する方法については「登壇」や「イベント開催」という形で皆さんに伝える機会を増やすことができ、これによって様々な方に私の活動や思いを認知頂けました。ここまであげたすべてのことが自分自身苦手なものだったので、少しずつ改善できればいいなと思っています。
最後の「取捨選択」は逆に増やしてしまったようにも感じています。ひとつひとつの取組み方を簡素化したり改善はしているのですが、どうしてもやりたいことはなくならないですよね。

最近よく考えるのが「やりたいことがなくなる世界」と「やりたいことがあふれる世界」という両極端なところです。将来どちらかに行き着くことになる気がしていて、そのいずれだとしても自分はどのように立ち向かっていけばよいのか考えていかなければいけないですね。「体調第一にワークライフバランスを整える」ことが少し不足していますので、もっと人生を楽しめるように来年以降も改善していきたいです。

私の成果目標
• 処女作を上梓する
• 地方遠征する
• 温泉に行く

本の執筆について、残念ながら単著とはならなかったのですが、「合同誌」と「技術書イベント」を新しく立ち上げることができました。他にもいくつか寄稿していますので、八割方達成…ですよね?単著のほうも粛々と執筆を進めています。いつかどこかで目にとまったらぜひお買い上げください。
地方遠征は残念ながら4箇所とはいきませんでしたが、3箇所達成しました!これだけでもかなりすごくないですか?来年すでに2箇所の遠征が決まっていますので、この調子でもっと地方に出て行きたいと思っています。
そして温泉は最高でした!GWに東府やに2泊して久しぶりの旅行を楽しむことができました。たまにはゆっくりとした時間を過ごして頭を休めることも重要ですね。またいつか行きたいな…。

去年たてた目標はどれも100%とはいかないまでも、意識することで普段よりはよい成果を生んでいるように感じます。来年以降も引き続き大きな野望を胸に抱いて精進していきます。

さいごに

最近はイベントごとに注力するあまり、自身の「技術的なアウトプット」が少し不足していると感じています。アウトプットを強化するため、いくつかのプロポーザルを出したり、カンファレンス登壇を計画していますので、来年はもっと色んな方に技術のことも伝えられるように強化していきます。
それ以外の目標についてはまた改めて別の記事にまとめます。

今年は、いくつかの種が芽吹く年になりました。
いつか花咲き実るまで、私が描く夢を皆さまに届けられるその日まで、大切に育てながら頑張っていきますので、引き続き暖かいご支援をください。
やりたいことが多いあまり、皆さまにご迷惑をおかけするかもしれません。
至らない点もたくさんあるかと思います。だけど、休まずにしっかりと少しずつ歩んでいきますので、そんな私をみかけた時にはどうか背中を優しく押してください。

直近の私は以下のイベントに参加予定ですので、見かけたら声をかけてくださいね!主催したり、スタッフしたり、登壇したり、協賛したり、もちろんこの他にも一般参加しているイベントもたくさんあります。

Object Oriented ConferenceObject-Oriented Conference はオブジェクト指向をテーマに、あれこれ共有したり、セッションを聴講すooc.dev

これで「エンジニアの登壇を応援する会 Advent Calendar 2019」全日程が終了です。寄稿いただいた皆さまありがとうございました!
マイルストーンを設けて、定期的に振り返り内省することは重要ですよね。寄稿いただいたすべての方に何かよい気づきがあったことを祈っています。

そして、メリークリスマス!
以下のURLより素敵なサンタさんを心待ちにしています!

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