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 悩み好転!『禅語の智慧』の物語 No.58

【若い夫婦編】


2024年4月23日(火)

悩み事:仕事と家庭のバランスを見つける

目次
1、あらすじ
2、禅語:の解説

物語のタイトル:新しい絆、新しい希望
1、出会いと結婚
2、禅語との出会い
3、無常観との出会い
4、新たな歩み
5、家族の未来
6、まとめ
7、ごあいさつ
8、柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』

1、あらすじ
さくらと一郎は同じ介護施設で働く27歳の夫婦です。結婚後、忙しさとコミュニケーション不足から徐々に心の距離が広がりました。ある日、さくらが「無常観」という禅語に出会い、二人の関係に新たな視点を持ちます。これを機に、お互いの時間を再調整し、関係を修復するための努力を始めます。夫婦の絆が再び深まる中、新たな家族計画を進め、希望に満ちた未来へ歩みを進めます。

2、禅語:「無常観(むじょうかん)」の解説
「無常観(むじょうかん)」は、仏教の基本的な教えの一つで、全ての存在は一定ではなく、常に変化し続けるという観点を指します。この教えは、物事への執着を手放し、現状に固執せず柔軟に対応する心構えを促します。人生の苦しみや悩みを乗り越えるために、この無常の真理を受け入れ、常に新鮮な目で世界を見ることが重要です。

物語のタイトル:新しい絆、新しい希望

1、出会いと結婚
さくらと一郎は、27歳で同じ介護施設に勤務している二人です。彼らの出会いは、同期入社の合同研修会でのことでした。共通の仕事への情熱からお互いを深く知ることとなり、しだいに親密な関係へと発展していきました。それからの交際を経て、二人は結婚を決意し、夫婦としての新しい生活が始まりました。一緒にいることで互いの存在がさらに輝きを増し、毎日が明るく、希望に満ちたものに変わっていったのです。

2、禅語との出会い
しかしながら、結婚生活が落ち着くにつれて、二人の間に少しずつ変化が生じ始めました。さくらと一郎はコミュニケーションの欠如と価値観の違いに気づき始めます。特に忙しい仕事を通じて、心から話す時間が日に日に減っていきました。小さなすれ違いが積み重なることで、愛情は変わらないものの、心の距離は少しずつ広がっていったのです。彼らはお互いを理解していると思っていましたが、実際はお互いの心の内が見えずにいました。

3、無常観との出会い
ある秋の日、さくらは施設の図書室で時間を過ごしているとき、「無常観」という言葉が書かれた古い禅の本を偶然手に取りました。無常観とは、全てが変わりゆくという仏教の教えであり、固執せず柔軟に対応する心構えを促します。この言葉に心を動かされたさくらは、自分たちの関係も変化するものだと受け入れ、一郎との新しいコミュニケーションを試みる決意をしました。この教えが彼らの関係を見直すきっかけとなり、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれたのです。

4、新たな歩み
さくらと一郎は、お互いに同じ時間に過ごせるよう施設の総務にシフト調整を申請しました。これにより、一緒に仕事に専念する時間が増え、お互いに支え合いながら働くことができるようになりました。時間を共有することで、二人は再びお互いを理解し合う努力を重ね、徐々に関係が修復していきました。その結果、二人の間には新たな絆と希望が芽生え、以前のような暖かさと信頼が戻ってきました。

5、家族の未来
夫婦の絆が再び強まったさくらと一郎は、次なるステップとして子供を授かることを計画しました。無事に赤ちゃんが誕生し、二人の生活はさらに幸せなものとなりました。新しい命の誕生を通じて、さくらと一郎は感謝の気持ちを新たにし、子育てという新しいステージを楽しみながら歩み始めました。さくらと一郎の物語は、どんな時も心を寄せ合うことの大切さを教えてくれます。明日もまた、笑顔でお互いを励まし合いながら、手を取り合って進んでいけるといいですね。

6、まとめ
この物語は、さくらと一郎が直面した夫婦間の問題を乗り越え、再び絆を深めていく過程を描いています。禅の教え「無常観」を通じて、変化を受け入れ、成長する大切さを示しています。愛と理解に満ちた未来への一歩を、共に踏み出しましょう。

7、ごあいさつ
親愛なる読者の皆様、この物語は夫婦間のコミュニケーションと理解を深める過程を描きました。さくらと一郎が直面する挑戦と成長を通じて、皆様の日々にも希望と勇気をお届けできれば幸いです。

8、柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』
       禅語の「無常観(むじょうかん)」に関する俳句      

流れゆく 川の如くに 世は変わる

「流れゆく 川の如くに 世は変わる」の俳句の解説
この俳句は無常観を川の流れに例え、絶え間なく変化する世界を表現しています。

流れゆく:変化の継続性を示しています。何もかもが止まることなく前に進み、形を変えていく様子を表現。日常の一部としての絶え間ない変動を感じさせます。

川の如くに:川が常に流れる性質を持っていることから、自然界の無常を象徴しています。川の流れは一定ではなく、常に新しい水が流れ込むように、世界もまた刻々と変わり続けます。

世は変わる:世界が常に変化の中にあるという事実を強調します。この部分は、私たちが目にする現実が常に新しく、一時も同じではないことを力強く伝えています。

2024年4月23日(火)
柔海 剛山   

【追記】
当サイトは個人的な見解や意見に基づいたものでは一切ありません。
多様な文献や資料、そしてインターネット上の情報源を参考にして、可能な限り柔軟かつ包括的な観点から、情報を物語化して提供することを目的としています。

『柔海 剛山流(じゅうかいごうざんりゅう)あるがままの自由律俳句』とは
『柔海剛山流 あるがままの自由律俳句』は、「あるがまま」という表現を核に持ち、曹洞宗の開祖である道元禅師が提唱した生き方の哲学からインスピレーションを受けています。この哲学は、物事をそのままの姿、自然な状態で受け入れ、現実を直視することの重要性を強調しています。この禅の教えに基づき、私の自由律俳句では自然体でありのままの感覚や感情を詩に昇華させるために「あるがままの俳句」という名前を採用しています。

伝統的な俳句は文字数や季語などの厳密なルールによって特徴づけられますが、現代ではこれらのルールに拘束されない形式の俳句も存在します。この形式は「自由律俳句」と呼ばれ、従来の5-7-5の音節制限や季語の必須性を除外した形式です。

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