NFCタグを使って会議室予約を確認!?freee CIOのハック魂!
突然ですが、NFCタグってご存知ですか?
(私は最近まで知りませんでした......)
NFCとはNear Field Communication(近距離無線通信)の略。
スマホをかざすだけで画面操作せず様々な動作が実行できるというもの。
例えば、ナビアプリの起動を書き込んだNFCタグ※を車内に設置したスマホホルダーに貼り付けておけば、ホルダーにスマホを固定するのと同時にナビアプリの起動ができるそうです!
※書き込みアプリをダウンロードすれば、スマホからでも簡単にNFCタグに書き込むことが可能
今回は、開発合宿でこのNFCタグを使って社内会議室の予約一覧を簡単に参照できる仕組みを作ったCIOの土佐に話を聞きたいと思います。
ーそもそもなぜ開発合宿でこのテーマに取り組もうと思ったんですか?
土佐「新オフィスに向けて会議室設備を検討していて、会議室の入り口に設置するようなタブレットのデモをベンダーに見に行ったりしていたんです。その会議室の直近の予約状況を確認できたり、そのタブレットで会議室予約できるようなソリューションです。
でも、新しいオフィスに入れるかな?と考えたとき効果がいまいち分からなかったんですよね。チェックインチェックアウト機能をfreeeのみんなが使ってくれるのか、とか。会議室全部に設置となると負担もあるな〜とか。
ただ現状だと『お、この会議室使いたいな』と思ったとき、毎回PCを開いてカレンダーから会議室の予約を確認しているので、そこは何とかしたいなと思っていました。空いているかどうかが分かる仕組みが重要だなと」
ーその仕組みづくりにNFCタグを使うのはどこから思いついたんですか?
土佐「Amazonを見ていたときにNFCタグを見つけて、最初こんな安いんだ!って思いました。10枚で1,400円くらいなんですよ。
それでユースケースを見ていたらカーナビとかアプリの起動ができたりWebページの表示ができたりして、だったら会議室ごとに置いて会議室の予約一覧が表示されるようにできるんじゃないかと思いました」
ー作る中で悩んだ部分とかありましたか?
土佐「最終的に会議タイトルなどは表示せずに、その会議室に予定が入っている時間の一覧だけが出るようにしたんですが、何の予定が入っているかも出そうかどうかっていうのは悩みましたね。
出そうと思えば出せるんですけど、出すとなるとそれなりに社内情報が出てくるので認証が必要じゃないですか。
でも認証を挟むと結構手間だと思うんですよね。1回認証すれば大丈夫なんですけど、最初が『面倒くさい、また後でいいや』っていう。だいたい急ぎでパッと確認したいっていうケースだと思うんで。
なので、認証しない代わりに何の予定が入っているかは情報を出さないという結論に至りました。
あとは、NFCタグがどうしても読み取れないパターンがあって調べたら分かったんですが、金属に接していると読み取れないんですよ。オフィスの執務室の机ってあれ鉄なんですよね。だから執務室の机で試しても読み取れなくて無駄にハマりました(笑)
会議室の扉も金属の扉があるので、本当はマグネットでNFCタグをくっつけたかったんですけどできないので、今はフックを付けて扉との間に隙間ができるようにしています」
そして、完成した社内会議室の予約一覧を参照できるNFCタグがこちら!
ラミネート加工をするのが初で一番大変だったところだそう(笑)
新オフィスでも使っていく予定。
今、ブランドチームにデザイン面の協力をお願いしているところだとか!
社内SNSで土佐のNFCタグを含む会議設備アップデートのお知らせに対するfreeers※の声
※freeers:freeeで働く人
現在オミクロン株の影響で出社人数がかなり少ない中、一日10回くらい使われているそうです。
コロナ明けの需要が高まりそうですね!
ところで、過去にはAmazonダッシュボタンで勤怠ボタンを作ったりハック魂を持った土佐。
freeeの価値基準の一つにもあるHack Everything★
取り組んでいることやリソースの性質を深く理解した上で、枠を超えて発想する。
多くのことは楽しいだけでインパクトが大きくなる。
というもの。
障害訓練をワクワクするものにしたこんな取り組みも↓
ーそのハック魂はどこから来るのでしょうか?
土佐「不便に出くわしたときに一旦何かできないか考えてみてます。
周りの人と喋ったりして『こんなことできたらいい、面白いよね』みたいなことでいろいろ盛り上がるじゃないですか。大半はいいやり方がないんですけど、たまにこれできるなっていうのが出てきてやってみる感じですね。
エンジニアをやっている理由でもあるんですけど、道具作りが好きなんですよね。
道具を作って使ってもらって、その先に広がりがあるじゃないですか。広がりの起点を作れるのが昔から面白いなと思っています」
インタビューしている私の脳内では情熱大陸のテーマソングが流れていました。
ーそして最後にこんなメッセージも!
土佐「Hack Everything★のメッセージで『物事の性質を深く理解する』っていうところがいいと思うんですよね。
Hack Everything★って何ですか?って聞かれると、前に読んだ『カラス除けの札についての記事』の話をよくするんですけど、カラスがよく来ていた木に『カラス来ないでください』っていう貼り紙をしたらカラスが来なくなったっていう話なんですよ。
当然カラスが文字を読めるわけじゃなくて、そこに書いてあると人の目が行くんですって。人の目が行くところにはカラスが来ないんですって。
カラスの行動の本質を理解しているから打てる手なわけじゃないですか。たまたまできたのかもしれないけど、まさにHack Everything★ですよね。
物事の性質を深く理解するっていうところって、マジ価値※とも繋がっていると思うんですよね。表面的な解決じゃなくて、本当に価値のあるものを提供するっていうときに物事の本質を考えることなんじゃないかなって。
見た目で『おお、なるほど、すごい』みたいなのが出てこないとHack Everything★じゃないのかなって思うかもしれないけど、本質を掘り下げて考えて、何か前に話を進めているのであればHack Everything★できているはずなんですよね。
『おっ!』っていうものが出てこなくても、別にいいんだと思うんですよね。そこはそんなに重要じゃなくて」
※マジ価値(本質的(マジ)で価値ある):ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをすること
つい見た目にインパクトがあるものに目が行きがちですが、この言葉にはハッとしました。
組織が大きくなる中でのナレッジ管理や、大規模障害対応の運用、セキュリティチェック依頼のセルフサービス化など今後も様々なところを改善していきたいと話してくれました。
これからの更なる進化が楽しみです!
あえ共freeeでは、様々なfreeeでの取り組みを紹介しています!
ぜひのぞいてみてくださいね😊
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