知らぬ間に日暮れる。月は下弦…

室内にいて知らぬ間に日暮れる。
月は下弦。
シラサギが川の浅瀬で足を水面につけて
じっとして動かない。
まるで時間を貯めていくかのように。
だが果たして時間を貯めるとは、
どういうことかと疑問に思う。
時間とは貯めていくことが
できるものなのだろうか、
溢れ出す時間というものも
あるのだろうか、と。

一見、冬枯れの木々が、
実は内側に色を貯めていくように、
それは時間の堆積の1つであるのだと思う