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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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#現代詩v

Poem)鳥は…

Poem)鳥は…

鳥は、悲しいという感情を
持っているだろうか
犬や猫は悲しい時は
とても寂しそうだ
高くて細い鳴き声を
暗い空の隙間に忍ばせる

鳥は仲間を思いながら
瞳には光がこぼれ
遠くの
湧き出る泉の音を聴くように
体を丸く膨らませ
飛び立つ朝を待つ

自分の羽根で空を飛ぶことは
鳥や虫だけが許されたこと
鳥や虫は悲しい時は、
涙を流して羽ばたくのだろうか
それは雨の始まり、に
なっていたりするのだろうか

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