【拡張世界美術館#22】
題名:Dolls’ house of Petronella Oortman
作者:不明
作成年:1686 -1710頃
このドールハウスは、子供のおままごと用のおもちゃではありません。大金をかけて作られており、完全に大人用です(笑)
作ったのはフランス生まれで、オランダのアムステルダムで働いていた職人といわれています。委託したのは、裕福な商人の妻であるPetronella Oortmanです。
一つ一つの家具は、実際の家具を元に正確な縮尺で作られています。ドールハウスのキラキラした外枠は、ピューターと呼ばれるすずを主成分とした金属と亀の甲羅から作られています。
キッチンに飾られた中国の磁器は、中国のオランダ東インド会社からPetronellaが特別に取り寄せたそうです。一番左上の部屋にかかっているのリネン(生地)には彼女のイニシャルが織りこまれています。
すべてが正確に作ってあるので、このドールハウスからは実際の17世紀のヨーロッパの裕福な生活がどんなものだったのかがわかります。
ドールハウスにかかった金額は3万フィレンツェで、当時のアムステルダムの実際の家と同じくらいの費用でした。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
参考サイト
アムステルダム美術館
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