中川は山口鉄也の域にまできている

楽勝ムードが一転、嫌な流れになったがそれをあっさり中川が断ち切った。全然制球が定まっていなかったデラロサの後にポンポンとストライクをとっていく様は球場の雰囲気に全く呑まれていなくて、阪神の反撃ムードが一瞬でしぼんだ。

盤石のリリーフ陣を誇っているが特に中川の安定感はすごい。全盛期の山口鉄也を思い出させる。

スコット鉄太朗が健在だった中でも山口は替えが利かない存在として重宝されていた。西村は残した数字の割に肝心な場面で打たれる印象が強く、マシソンも抑えに据えると今一つなことが多かったが、山口は何でもこなせた。セットアッパーも抑えも今日のようなスクランブル登板も、まさに困ったら山口だった。

引退して2年経つが最後の2年はほとんど一軍におらず、更に言うとその前の1年も60試合に投げているが防御率は5点近くとボロボロだったので山口が最後にまともに戦力として活躍していたのは5年前になる。9年連続60試合登板の鉄腕の功績もかなり昔のことのように思える(それを思うと日ハムの宮西はホントにすごい)。

原政権以後は投手陣が弱いといわれている時期でも岡島や前田、林などある程度の期間活躍する左のリリーフには困っていなかった巨人だが、その後長くこの座に君臨していた山口がいなくなった後は随分苦しんだ。由伸政権はその空白の期間ともいえる。

現状左のリリーフは他に高梨や大江もいる、右も大竹に加え鍵谷も安定感を増しているが今日のような展開で出てくる一番手は中川だろう。シーズン終了まで益々の活躍を期待したい。

とりあえず田中豊樹は一旦二軍で調整させた方がいいのではないかな、防御率も結構悪化してきているし。代わりに挙げる投手いないのかな、宮國とか田原とかはもうだめなのかな。

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