余生

欲や嫉妬や、自意識みたいなものは
今自分が人生の本編を生きているのだという前提からしか生まれない
もしこれが余生であったら
そんなものとは縁遠く暮らせるんじゃないだろうか

そう、これは余生なんだということを
思い出せば、もっと楽に暮らせるんじゃないだろうか

余生では
全てのことは無から始まり
時折それ以上になることが、奇跡的にあったとしても
無に戻る
特に素晴らしいのは
無からは失われることも、奪われることもない、ということ

全てのことは無から始まるから
手にできるもの全てはそれ以上である

奇跡的に
何かを得ることがあっても
役割のようなものを手にすることがあっても

誰かに恨まれることも
妬まれることも

全ては無に戻る

余生では
怖いものなんてない

だって失われるものも
奪われるものも無いんだから

損なわれるものも
壊されるものも
踏みにじられるものも

無いんだから

…前のブログからの転載。敢えて直さなかったけど(というか、どう直していいかわからなかったので)、私の言いたかった「余生」って辞書的な意味と違うかも。なんていうか、ボーナスタイムみたいな。棚ぼた的に手にした時間、みたいな。

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