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『Litghtning BIM 自動配筋』で業務効率化を図り、建設業界で働く人に新しい選択肢を

CRESS FEED 株式会社は、1962年(昭和37年)設立の三友工業株式会社を前身として60年以上の長きにわたって多彩なフィールドで構造設計を手がける熟練のエンジニアリング集団です。国内外の大規模プロジェクトに参加し、日本の風力発電や海外のプラント建設などがその代表例です。
「顧客と社員がWAKU・WAKUする会社」というビジョンを掲げ、最新の3次元CAD技術を駆使して革新を追求しています。

そんなCRESS FEED社が、今回、株式会社Arentの提供するLightning BIM 自動配筋を導入しました。その経緯と期待される効果についてお話を伺いました。

エンジニアリング事業部 シビル建築設計部 土屋敬宣副部長(以下敬称略)
インタビューには同部 齋藤達也氏にもご参加いただきました(以下敬称略)

『Lightning BIM 自動配筋』を導入した目的は?

(土屋)
CRESS FEEDは設計・解析業を主として海上・港湾・建築・解析など、構造設計を軸に多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。私の所属するシビル建築設計部では、一般建築、立体駐車場、工場・倉庫の建設などを実施しています。

(齋藤)
私は立体駐車場をはじめとした鉄骨造の構造設計を担当しており、その構造形式にはコスト効率や施工性、駐車スペースを考慮したブレース構造が多く採用されています。ブレースは、建物に作用する地震荷重や風荷重などの水平力を負担します。そのため、ブレースが取り付く基礎の配筋が複雑かつ密となり、クライアントからは配筋の干渉が常に指摘されていました。これを事前に回避するため、設計段階から3Dモデリングを活用し、配筋の干渉を避けるシステムの導入を検討していたのがLightning BIM 自動配筋の導入経緯です。

『Lightning  BIM 自動配筋』を選んだ理由を教えてください

(土屋)
建設業界では、2023年に小規模プロジェクトを除くすべての公共事業でBIMの原則適用が義務化されました。さらに、2024年4月からは時間外労働の上限規制が施行され、業務効率化が一層重視されるようになりました。このような環境下で、BIMの普及は業界全体にとって必須の事項となっています。私たちの会社ではBIMソフトとしてAutodeskのRevitを採用しています。そのため、Revit内で作業が可能であることを条件に、Revitで配筋でき、干渉チェックが行えるLightning BIM 自動配筋を選択しました。

『Lightning BIM 自動配筋』導入によって得られた成果を教えてください。

(齋藤)
2月に本格的に導入し、(インタビューは4月24日)現在は1件の立体駐車場プロジェクトで利用しています。Revit内で配筋ができ、3Dで干渉チェックが行えるため、非常に便利に使っています。まだ実施設計の段階なので、具体的な業務効率化の数値は出ていませんが、クライアントからの手戻りが減少することを期待しています。現在は試験的にこの1つのプロジェクトで利用していますが、軌道に乗ればアカウント数を増やし、他のプロジェクトにも適用を拡大したいと思っています。

『Lightning BIM 自動配筋』を導入することでクライアントに対して付加価値を提供できる。

(土屋)
従来の立体駐車場の構造設計では、しばしば干渉が発生し、作業のやり直しが必要でした。この問題を事前に回避できることは、構造設計を行う私たちだけでなく、クライアントにとっても大きなメリットがあります。また、営業段階でクライアントにLightning BIM 自動配筋の利用を伝えるようにしており、今後はこれが営業面においてもプロジェクト獲得における大きなアドバンテージとなると考えています。

Lightning BIM 自動配筋を利用することで
クライアントに対して付加価値が提供できると話す土屋氏

BIMの取り組みについて

(土屋)
2023年に土木分野でのBIMの原則適用が始まり、2025年には建築分野でもBIMの原則適用が導入される予定です。建設業界でBIMの導入が議論されてから長い時間が経過しましたが、最近になってBIM化の取り組みが本格的に加速していると感じています。

設計から施工、維持管理に至るまでの建設業務フローがBIMを介してデータで連携することで、リアルタイムでの情報共有が実現します。これにより、無駄な確認作業や手戻りが減少し、全体の業務効率が向上すると考えています。たとえば、私たちの会社ではプラント設計の業務も多く行っており、プラント設計においては小さな変更が他の工程に大きな影響を及ぼすことがあり、それに多くの時間を要しています。BIMを活用してデータを共有することで、これらのプロセスの効率化を大幅に進めることができると期待しています。

(齋藤)
似たようなモデルを作成する際でも、クライアントの要望に合わせてRevitやCADを使用したり、クライアントの特性やニーズに応じて設計や図面等の表現方法を調整しています。クライアントごとに異なる要件や要望を把握し、プロジェクトに応じて対応することが求められます。

BIM の導入が進み、業務フローとプロセスが統一することで、こうした複雑さが解消され、業務効率化に貢献すると期待されます。そして、業務内容が個人に依存することなく標準化されることで作業が容易になると思っています。

(土屋)
BIMの導入が進み、業務効率化が進むことで、法的規制が必要なほど過酷な労働環境が問題とされる建設業界で働く人々に時間的なゆとりが生まれると考えています。この余裕があれば、仕事を楽しむ人は新しいプロジェクトに挑戦する機会が増え、プライベートを充実させたい人には自分の時間をより有効に使うといった選択が可能になります。このように、労働環境が改善されれば、建設業界で働く人にとって多様な選択肢ができると思っています。

最後に

BIMの導入により、業務効率化やクライアントへの付加価値の向上が期待される一方で、建設業界全体の労働環境の改善にも貢献するというお話もありました。今後も、「Lightning BIM 自動配筋 導入レポート」では、定期的にサービスをご導入いただいた企業様をピックアップし、ご紹介いたしますので、ご期待ください!

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